入院から退院へ
7月29日に緊急入院となり、漸く8月6日に退院しました。約一週間+α、人生初めての入院生活を行いました。
まだ仮り退院状態で、数か月後に再度入院が必要ですが、とりあえず退院出来て一安心です。
1.入院中
入院中は、先生・看護師の皆様に大変親切にケアーいただき感謝の言葉しかありません。本当にありがとうございました。
また、食事もとても美味しかった!入院食ってこんなにバラエティーに富んだメニューが毎食来るんだと、ビックリでした。食事を作て下さっている方々のご苦労の賜物と感謝しつつ、美味しく食べさせていただきました。
ただ入院中は本当にやることがなく、食事・点滴・診察・検温etc…..
このサイクルのハザマ時間をどうするか?本当に困りました。小生は、ありきたりですが「本を2冊」しっかり読み込むことが出来ました。(それしか、することがなかったのが本音ですが)
(1)「弱い円の正体 仮面の黒字国・日本」(唐鎌大輔氏著)
入院中、「植田日銀総裁」の「0.25%利上げ」発言を契機として株式・為替の両マーケットが激震を起こしたタイミングでした。このタイミングで同著書を読み込んでいたのも深いご縁を感じました。
小生も60歳過ぎてもサラリーマンをやっている関係で最近の為替相場(具体的には「円安」)の動向が非常に気になっていました。
同著書は、2010年代の円高デフレと言われた時期での各企業の動向や足元の日本のキャッシュフロー分析に基づく解説がなされ頭の整理が出来ました。そのタイミングでの、所謂「植田ショック」発生。
円安が物価高の諸悪の根源と報道される中、国会議員の利上げ圧力もありやむにやまれず「早期の利上げ」に踏み切らざるを得なかった「植田総裁」不憫でなりませんでした。
マーケットがこれだけ激震を受けた中でも、小生自身意外と平静さを保てていたのも同著書の内容を読み込めたからかもしれません。
同著を読んで改めて感じたのは「日本の製造業」「日本の研究者」「日本のテクノロジー」頑張れです。
(2)「考えるとはどういうことか」(梶谷真司氏著)
同著書は「哲学的に考えるとは?」をテーマにわかりやすくHow To形式に記されていたので気楽に読み込むことが出来ました。
同著は「日本の学校教育」に少々手厳しいコメントが記されているので学校関係者には煙たがられるかもしれません。
ただ小生も「問う・考える」を真剣にやっていたか?と自問自答すると、いささか自信なしです。
確かに「与えらえた問」に対して「考えて回答する」はやっていたと思いますが、では「自分で問い」・「自分で考えたか?」と言われると、やってないなぁ~
今回の入院で時間がたっぷりあったので、60歳で今後の人生で何に価値を見出して歩んでゆくのか?今、自分が入院していることは何の意味があるか?など、少々哲学っぽいことを考えてもみました。
まずは、今回の入院。もし150~200年前であれば確実に「死」であったと思います。何かの「縁」でたまたま「生」を拾っただけのことではないか?
では、たまたま拾った「生」をこれからどう「生かすのか?」
で、今の仕事についてや今後の小生自身の歩むべき道はなどなど「問」「考え」「問い」その方向を探り出せそうと試みておりました。
考えた結果を奥様に説明し「にこやか」に賛同を得て安心したところです。
2.退院・仕事復帰
8月6日、晴れて退院し自宅に戻ることが出来ました。っと言っても、数カ月間様子を見て体力が回復した時点で手術となるので一時的な退院です。
まず毎日のケアー事項は「食事」です。
入院中は「お粥」が主食でしたので、いきなり「刺激物(辛い・熱い・脂っこい)」はNGで食べれません。なので、自宅では「うどん」で会社でのランチは「レトルトお粥」な日々。もちろん「生ビール」なんて絶対NG。この暑い夏をビールなしで乗り切るのは結構しんどいです。
っと言っても欲望と暑さには勝てず、退院早々に「アイス」を食べてしまいました。最初は「めちゃくちゃ美味しかった」んですが、やっぱり「おなか」がビックリしたようで、「腹痛」が・・・・。
しばらくは、「冷たいアイス」もNGな生活を行い、体力回復に努めることに専念しかないです。
では会社(仕事)は退院翌日に出社。Japanese Business Manそのままです。同僚の協力もあり緊急のフォローはすべてやっていただきました。感謝・感謝です。
しかし、甘えるわけにはゆかないですし、取りこぼし案件もあり、出社当日に客先訪問し営業再開でした。
たった一週間ですが、お休みすると打ち合わせでの議事内容が後追いになり元々の予定が延期になり別案件が間に挟まってくる事態になっていたため自分の感覚を取り戻せていない状況に陥っています。
しかし、俯瞰して考えてみた場合、若い同僚が話し合って妥当な考え方を探り出し新たな方向性を打ち出したことに頼もしく感じています。
そんなことを考えつつ、お盆休みは「10~13日」のみとして「14日」から通常業務で頑張り、一日でも早く業務に追いつくことにします。
退院当日、病院で手続きに待っていると、小生とは反対に入院される方々が大勢手続きを行っておりました。
このお盆で家族が集まる時期に、入院することは、ご家族の皆様にとって、さぞお辛いことと思います。
いつも、医者いらずで生活してきただけに、今回の入院は「思考的」にも「身体的」にも自分を見つめ直す機会になったと感じています。
何と言っても「健康第一」です。「ご安全に」