エスコートクラブ
「もしもし?こちらは女性
エスコートクラブでございます。」
『はい。』
「メールでご案内しましたとうり、
〇〇様とお電話したいと仰る女性がいます。
日曜日の18:00台にかけたいと申されていますが
〇〇様の都合はいかがでしょうか。」
僕は騙されてみた。
明らかに胡散臭く、言い慣れていない拙い敬語や謙譲語に変な間。
あ~。これはあれだ。恋愛詐欺だ。
4日前にgmailアドレスに知らないパソコンから
メールが届いた。
「エスコートクラブ」
☆社会的地位があるばかりに出会う機会が
無い女性たちへのサービスです。
副業として初めてみませんか?
興味があるかたは、以下にプロフィールを
入力しご返信下さい。
⦿高収入!(女性からのお手当は当社からの仲介手数料を引いた全てがお給与となります。)
やたらふかしを入れるのが
詐欺の手口だ。
「麻友子」という女性の写真とプロフィールが
送られてきた。
料理教室の会場で撮ったような自撮りだが
よーく背景をみると怪しいセミナー
会場のようにも見える。
不細工でもないが美人でもない。
金はありそうな雰囲気だ。
日曜日。
スマホが公衆電話からの着信を知らせた。
『はいもしもし〇〇です。』
「あ、もしもし?麻友子です」
『あーどうも。こんばんは〜。』
「何を話すかきめていたのに繋がったら
私緊張してきました、、、」
『あはは。よくありますよね。わかります。』
あざといテクニックだ。
慣れていない緊張感を演出し、プロでない雰囲気を作ろうとしている。
しかしながらメッキはすぐ剥がれる。
矢継ぎ早に質問がよくもまぁ出てくるのだ。
男をどれほど手玉にとり
金を巻き上げてきたのだろうか。
尊敬する とか 共感します とか
男がくすぐられる同調を
タイミングよくいれてくる。
「あの、私〇〇さんとお話してとても話しやすかったので、ぜひお出かけしたいと思います」
『そうですか。それは良かった。』
「はい。またエスコートクラブからご連絡差し上げます。」
『あ、直接連絡先の交換はしないんですか?』
「そうなんです。全てあちらにお任せしているので、またご連絡いくと思います。宜しくお願いいたします。」
翌日。
「もしもし〜?あっ〇〇様のお電話で
お間違いないでしょうか?」
エスコートクラブの拙い話し方ジジイから
のTELだった。
話によると、その「麻友子」と会うためには
15万円必要らしい。
内訳はこちらが体調不良などでデートを
キャンセルしたさいの損害補填らしい。
完全に意味不で頭の悪いお金のせびり方だ。
「女性からのお手当は月に4-5回のデートで
45万円になります。そちらから仲介手数料を
引いた金額が〇〇様の報酬となります。」
『じゃあその45万から15万円だせばいいじゃないですか』
「いや、これは先に男性から頂いている
保証金なので、〇〇様からお支払いいただかないとお仕事できなくなっとおります。」
『いやぁ〜15万円だして会う価値無い女だからいいや。あのさぁ、もっと騙されやすくてモテない男にたいしてこうゆう営業活動したほうがいいよ
そうすればだまくらかしてふんだくれるから』
ゴニョゴニョと弁解があったが
もはや覚えていない。
みなさんも頭の悪い詐欺師に気をつけよう。