叶うならもう一度一からやり直したい(朝青龍)
朝青龍の名言(?)
「叶うならもう一度一からやり直したい。」
私はこの言葉に強く賛同する。
15歳で相撲を始め、日本に渡り、長い年月を掛けてその地位を獲得した朝青龍。今の地位より更に上を目指すのでは無い、また一から這い上がるあの感覚をもう一度味わいたい……もしくは過去の後悔を塗り替えたい……どちらにせよ、私は初めて朝青龍のリプライに賛同した。
私も叶う事ならデッサンの基礎からやり直したい。パースを始め、ボロボロの陰影や正確な形取り、私はそれら全てが出来ていなかった。
今、後を追うように必死にデッサンをしても、あの頃の熱意を持って取り組むことは出来ていないのだ。
私は今アホ面こきながら卓上の上にあるモチーフを穴があくまで凝視し、全く分からない陰影をスマホでズルをして描きあげる。
こんな事をしているから、大学に落ちるんじゃないか。
私に今必要なのはデッサン等の基礎、そして大きく分厚いタオル、一枚のビニール袋だ。
汗を拭くため、炭を拭う為のタオルじゃない。涙を拭う為のタオルだ。
一枚のビニール袋は負けた後に泣きながら砂を詰め込む為の袋だ。
今から1年後、私のデッサンが相変わらずガタガタのボロボロだったらそのあほ面で福笑いをしてやる。せいぜい冷えた白米をパクつきながら基礎を叩き直せ。