3Dプリンターで幅1mmの溝を作成する際の工夫
AnkerMake M5で、クレジットカード用のカードスタンドを作成しました。その際に、クレジットカードの厚さ(0.76mm)が十分に入ることのできる幅1mmの溝を作成したところ、単純に1mm幅の溝では、クレジットカードが入らない問題が発生しました。
今回は、幅1mmの溝を作成する際に工夫したことをお話したいと思います。
クレジットカードの寸法を確認
クレジットカードの寸法は、縦53.98mm×横85.60mm×厚み0.76mmとあります。
この厚みは、最近、発行されているエンボス加工のないエンボスレスカードです。
以前のクレジットカードは、カード番号や名前がエンボス加工で、文字が浮き上がっており、その厚みもエンボスレスカードよりも厚くなっております。
したがって、エンボスレスカードの寸法で、カードを立てられる寸法でカードスタンドに幅1mmx長さ88mmの溝を形成してみました。
単純に幅1mmの溝を作成したが、
溝の端部で、溝幅が狭くなって、カードを立てることできませんでした。
次に、端部の形状を改善したところ、
端部で細くならないように、端部の幅を大きくして改善しました。
しかし、印刷時の熱の影響で角部が膨らんで、今回も幅が細くなりました。
角部が膨らまないように、角部を削除した。
下図のように、角部が膨らまないように、滑らかな形状にしました。
今度は、カードが溝の端まで挿入でき、成功しました。
ちなみに、エンボス加工カード用のスタンドでは、幅1.5mmにしましたが、端が極端に細くなる現象は発生しませんでした。
最後に、
この現象は、AnkerMake M5でPLA+のフィラメントを使用した場合に、発生しました。
条件が変われば、本現象の発生状況が変わるかもしれませんので、参考にしていただければよろしいかと思います。
カードスタンドは、こちらで販売しております。
今回は以上です。