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知り合いがタンゴを習いたいというので初心者向けのダンスイベントに誘ってみたら、ペアダンスっていいなと思ったのでその理由を書いてみた(番外編)
先月、ダンス競技会を見に来てくれたSさんから「タンゴを習いたいんだ」とメッセージが入った。
彼は趣味が多彩で、今年は◯◯にチャレンジしよう…などととても意欲的にアンテナを張っている。横浜まで競技会の応援に来てくれるくらいだから、フットワークも軽い。
タンゴを習いたい、かぁ。
Sさんから送られてきたのは映画「セント・オブ・ウーマン」の一場面。主人公がアルゼンチンタンゴを踊っているシーンだった。
あれっ?
社交ダンスのタンゴじゃないじゃん…。
アルゼンチンタンゴは門外漢。どこかにいい教室はないかと思案してみたものの、Google検索をするのは彼も私も変わらない。「新宿 アルゼンチンタンゴ」で調べてみてください、と返信してメッセージは終わりになった。
しばらくしたある日、X(旧Twitter)を眺めているとフォローしているYさんの投稿が目に留まった。
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カジュアルダンシングって、何?
アメリカンタンゴレッスン、って書いてある。
アメリカンスムースというダンスがあるのは知っている。それっぽいタンゴかな…とその時は思った。
そしてSさんも、こんな感じのイベントなら抵抗なく始められるんじゃないかと思った。
そう、社交ダンスのタンゴもアルゼンチンタンゴも、とにかく敷居が高い(と思う。)教室で習うよりも、まずはこういった気軽に始められるペアダンスから一歩踏み出してみるのもいいんじゃないかな。
そんな気持ちで声を掛けてみたら、タイミングよくOKの返事。男二人で行ってみることになった。迷っているならやってみなはれ!!
いざ当日。
事前にアシスタントを務めるYさんにメッセージを送って、よろしくお願いしますの気持ちをお伝えする。私も初めての店なのでどんな雰囲気なのか、ちょっとワクワクしている。
すでにSさんは店に到着して一杯飲んでいた。
その気軽さも彼は気に入ったようだ。お酒を飲んでちょっと勢いつけよう、みたいな感じ。私は下戸なのでアイスコーヒーを注文する。
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お店には男女合わせて10数人のお客さんがいる。
最初は全員が輪になって、リズムを取りながら歩くところから。
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…そうだよな、これでいいんだよな。と感心した。
リズムを取る=音楽に合わせて歩くことがダンスの基本。いきなり「足型はこうで…」と始めたら、ちょっと尻込みしてしまうだろう。
初心者にとって「基本のき」から始めていって、いつの間にかステップを踏めるようになっている。クミコさんは教えるのが上手だな~と素直に思った。
次はいよいよ、アメリカンタンゴの足型。
男女または女女のペアが8組できて、レッスンが始まった。
男子は左足から前進、右足前進、左足前進、右足横へ、左足を揃える。また左足から前進…。
女子はその反対、右足後退から。
…うーん、文字で書くほうが難しい(笑)
ダンスは歩くことの延長。
音に合わせて足を交互に出していけば、踊れる。
これは誇張でも何でもなく、基礎はとってもシンプルにできている。
アメリカンスタイルの特徴なのかな?と思った。
あとからYさんに詳しいことを聞いたのだが、タンゴの源流はアルゼンチン。
アルゼンチンタンゴがもともとあって、それがアメリカとフランスに渡っていった。フランスに渡ったタンゴはコンチネンタルタンゴと名称を変えてヨーロッパで踊られるようになり、それがいまの社交ダンスのタンゴにつながっている。
一方でアルゼンチンタンゴはより高度なテクニックを競うようになり、時代とともにステップも複雑になっていった。アメリカに渡ったタンゴはむしろ古い時代のタンゴの足型を留めている、それがアメリカンスタイル社交ダンス…という話だった。
なるほどね~。さすがダンス雑誌の編集長さん、知見が深いです!!
(聞いた話が間違っていたら、ごめんなさい)
それはさておき、タンゴの基本的な足型を習ったら、曲に合わせて踊る。
実際に踊ってみると、アメリカンスタイルのタンゴはちょっと優雅な感じ。
T・A・N・G・O…とつぶやきながら、女性をリードするように足を運ぶ。アメリカンタンゴも、やればできるじゃん!そう思った。
お誘いしたSさんも、とっても楽しそう。それってお酒の勢いだけじゃないよね!
休憩をはさんだあとは、ナイトクラブ2ステップ。
わかりやすく例えると、ジルバをもっと簡単にした感じ。あ、これじゃわかる人にしかわからないや(汗)
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男女が向き合って手を取り合って踊るのが、ペアダンスの基本。
横にステップして、足を揃える。音に合わせて移動する、この繰り返し。そして時々、回転と方向転換が入る。…これが曲者。
方向転換が入ると、それまでできていた足型が途端に難しいものになる。
踊り慣れていないペアは、笑いとともにわかんない~と言いながらその場でグルグルと回っている。
タンゴもナイトクラブ2ステップも基本4拍子なので、どんな曲にも合わせて踊りやすい。
「スムースオペレーター」がかかったときにはテンション上がりました。好きな曲に合わせて踊るのは、何よりの心地よさがあるんだよね!
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レッスンの終わり頃には、どのカップルもそれなりに楽しく踊っていて笑いがこぼれていました。ダンスっていいな、と改めて感じた瞬間でした。
2時間のレッスンのあとは、主催者のクミコさんとアシスタントを務めたYさんによるデモンストレーション。
選曲はもちろん、「セント・オブ・ウーマン」
心憎い演出でした。
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陽気な音楽、楽しいダンス、おいしいお酒と三拍子そろって、もうSさんはダンス沼から抜けられませんね。ご一緒させていただき、ありがとうございました!!
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