霊と人間の魂に大差なし
こんにちわ~ きーです。
「よくママが言ってたな。」シリーズです。
1.「火の玉、よぅ見たわ。綺麗やで」
ママが子供のころ、お寺に宿坊していた。本堂に布団を並べて、ちっちゃい子達が雑魚寝(ざこね)する。
お寺のお堂は夏涼しく、冬は極寒。冬は体温が高い子供の布団に、冷え性の子供が集まる。子供でも手足が冷たいのか。子供って全員体温高いんだと思ってた。
夜中、姉御肌のママは年少者に起こされて、くっつきながらトイレに行く。
夜中にトイレに行くときは、墓地ビューの渡り廊下を通るらしい。たくさん並ぶ墓石の上を火の玉がビュンビュン行ったり来たりしていたとのこと。
一説によると火の玉は、元素が燃えているだけだとか。
死体を土葬すると、人体のリンが気化して自然発火するそうだ。所説あるのでなんともいえないけれど、夜中はビビりますね。
そもそも亡霊や幽霊って、死んだことに気が付いてないのかな。映画『シックスセンス』のように。だとしたら、悪気なく脅かしているのか。
でもやっぱり、私はビビりだからわざわざ会いたくないな。
さまよい続けるのも疲れるだろう。
一瞬でも早く成仏できますように(-人-)
2.「幽霊より生きてる人間のほうが怖いで。」
私が子供のころ、幽霊を怖がっていた。今も得意ではないけど。
そんな私にママはよく言っていた。
「幽霊よりも生きてる人間のほうが怖いで。」と。
ほんとにそうだな。幽霊はこちらが逆なでする行為をしなければ、怖いことしてこないんじゃないかと思うから。だけど人間は一方的に攻撃してくる人がいる。
無自覚で脅かす亡霊がいる反面、自覚をもって嫌がせを続ける人間がいる。この場合、人間のほうがよっぽど質(たち)が悪いと思う。
たちが悪い(別表記:質が悪い、タチが悪い)
:物事の性質がよくないことを表す表現。性格が悪い、または、悪質であるさま。「質の悪い」とも言う。
出典元:weblio辞書
近所の90歳男性は、何十年も補聴器を使って盗聴している。
人と会話するときは補聴器を取って小声で話している。
は? 補聴器の意味ないんですけど。
家の中から他人の家の中の音を聞き取るために補聴器を使っている。これは爺さんの意思による行為だ。
若い時から変態的な性格なんだと思う。改めて人格に年齢は変わらないと思い知らされる。なかなか亡霊にはならなそうだ。
この爺さんは生きながら亡霊のようだ。淀んだ魂でこの世を彷徨っている。
私は家の中にいても、常に爺さんに耳で監視されているようで気持ち悪い。目に見えないのにそばにいるようで、ぞっとする。
生きてる人間も死んでる人間も、荒ぶる魂が浄化できますように(-人-)