キナリ杯感想4

↑めちゃめちゃ細かいんですが、テンポが良い一方、段落の最後にかならず「。」がないというところがめっちゃ気になったので、絶対あった方がいいです!テンポが良いので、区切りをちゃんとつけてあげた方が、読みやすいかなと。「続けて」とか「うん」とか、会話してるような文体がユニークで、ポンポン読めますね。


↑冒頭の好きなもの描写、素朴だけど、温度感があってすごく素敵だなと思いました。巻き込まれてみたいっていう人の表現の仕方が、グッときますね。好きとか会いたいとか、そういうありきたりな表現のところを、自分らしい表現に引き込んでいるのが、人柄が伝わっていいなと思いました。あと、写真の雰囲気もすごくいいです!


↑わたしも海外旅行で同じような状況に陥ったので、手に汗にぎるというか、共感と臨場感を持って読んでいました。あとこういう情報ってすごくためになるんですよね、いざという時に。いや普通にパニックだわ、のノリツッコミ的な表現、おもしろくて好きです。


↑関西弁のセリフが、いい感じで和やかな全体の雰囲気に味を足していて、素敵だなと思いました。なにしとるねん、となんでやねん、のマリアージュも良い。欲を言えば、何しとるねんは、なんでやねんとあわせてひらがなやったら、ものすごく気持ちよかった!前髪一本釣りもパワーワードですね。


↑ヘッダーのイラスト一生懸命描いたんだろうなとほっこりします。手書きの文字って一番人柄が伝わるツールらしいですよ。幼いころの事件って、ひとりひとりにあって、かけがえのない不条理さとか切なさとかを抱えていますよね。あだなを通してそれが伝わってきて、懐かしくなりました。


↑問いかけて、諭すような文体が、清々しかったです。いつか透明になるというのは、じぶんを満たして、あるがままになるっていうことなんですね。そこの自己解釈、結びつけがとても美しいし、言葉もかんたんでわかりやすくて、さらに良いなあと思いながら読んでいました。


↑タイトルのインパクトがすごい。えっ、それってどういうこと、ってなる。しかも、断捨離にはまってから、止められないところまでいっちゃう、生粋のアホになっちゃう怒涛の展開がおもしろいです。それを3月のライオンを引き合いに出してくるところも。晴れ渡ってなくて曇天というところも、皮肉がきいてて、臨場感がありました。

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