#013 わたしと音楽と
再びピアノのない生活になって早2年半。
……あぁ、飽きてきた。
無性に弾きたい。
最終手段として職場で弾くという手もある。
でも聴かれてしまうピアノって
聴いている人に過度の期待感を持たせてしまうよね。
あれが苦手。
好きな部分だけ弾いたりとか
情緒も何も気にせず、ただ乱暴に弾きたいとか
失敗してもボロボロでもなんとなく弾きたいとか
そういう日があるのよ。
まぁあとは目立ちたくもない。
ピアノを習い始めたのは4歳になった頃。
3軒隣の親戚の家の2階
ひとりで歩いて行ける距離にピアノ教室はあったみたい。
小さい頃からピアノは遊びの一つだった。
練習しなきゃって感覚はなく、ただただ毎日弾いた。
もらった楽譜の曲をどんどん勝手に練習し、弾けるようになっていくのが楽しかった。
ハノン嫌い。
ツェルニー嫌い。
インベンション拒否。
ソナチネ、ソナタ好き。
嫌いなものは練習しないでレッスンに行き
初見でその場を凌いでた。
初見力は予期せず高まったが
そんなレッスンを先生が早々に諦めた。笑
先生は器の大きい人で
わたしのこともよく理解してくれ
わたしが好きなことをたくさんさせてくれた。
ピアノ教室にしては珍しく、楽典、ソルフェージュも小さいときからやってもらった。
わたしの耳がもしちょっといいとすれば
先生のおかげだと思ってる。
人見知りなわたしも先生のことは好きだった。
先生が産休に入ったときでさえ、代替の先生を受け入れられなくて、しばらくレッスンを休んだ。
その結果、4歳から18歳まで、ずっと面倒をみてもらうことになる。
大学生になり、初めてピアノから離れた生活をした。
数年後、耐えられなくなって電子ピアノを購入する。
結婚が決まって、引越しをするときに一旦手放した。
…今思えばなんでだろ。
子どもが産まれて、また無性に欲しくなり、再び電子ピアノ購入。
子どもたちもピアノ教室に通ってたなぁ。
そしてまた転居が決まり、引越しで手放した。
その後、一戸建てでの生活が始まり、念願のピアノを購入。
コンパクトで木目調のYAMAHAのピアノ。
YAMAHAの音が一番好きだ。
お気に入りだったけど、今は手元にない。
そして今、何度目かのピアノ購入を考えている。
引越しで手放し続けた教訓を活かして、次はコンパクトな電子ピアノにする予定。
あと何回か引越しがあるはずだけど、ちゃんと一緒に運べるように。