素人の急性膵炎ゆるゆる日記
一ヶ月と少し前くらいに急性膵炎(すいえん)で入院しました。
あまり重病になったことがないもので、いろいろ体験として興味深く(痛かったけど)、記録として残しておこうと思います。
当時と現在
当初は「入院期間はどのくらいになるかわからない」と言われ、入院の見込みを書いた紙には「1ヶ月」と書かれていて「そんなに長く入院してたら、お金がなくなっちゃうな」と心配していたのですが……数値はかなり早く良くなり、2週間で退院。
お金も、収入は厳しかったですが、入院費は健康保険の高額療養費(限度額適用認定証)の制度に助けられてなんとかなりました。
現在はふつうに働いています。
しかし先日、上司に
「そろそろ体調は元に戻った?」
と、聞かれ、その場では
「はあ、まあ……」
と答えたのですが。
実はその前の晩に腹痛になったりしています。
ぜんぜん元に戻ってない。※1
※1……2021年7月6日追記。この10日後くらいに再発して再入院してます。
そもそも治療が終わってるんだから痛くならないはずなんです!!
急性膵炎で退院したけど、また痛くなった方、すぐに病院へ行ってください……! なにもなかったらそれはそれで良いし、何かあったら大事になる可能性あります! 治療が遅れると回復にも時間がかかります!(偉そうなこと言えませんけども……)
急性膵炎になったときの痛みって、自分としてはほかの腹痛とはちょっと違うんですよね。痛くなる場所とか……。
この腹痛も「急性膵炎のときの痛みかた」でした。
なので、症状はおさまったけど、「体調が元に戻った」と言えるかといわれると、ちょっと不安があります。
あんまり病気になったことがないので、この「おさまったけど、不安がある」がめずらしい経験です。いや、あんまり愉快な経験ではないですけど。
急性膵炎って?
素人なので病気についてはあまり説明したくないのですが、話が進まないので軽く説明します(素人の雑な理解なので、正確なところは専門のサイトや医療機関で確認してください)。
急性膵炎は膵臓が過剰に働いて、消化液を出し過ぎて膵臓自体や周囲にダメージを与える病気。
つまり、急性膵炎で「痛い」というのは、膵臓がはりきって活躍してダメージを受けている状態。
これを止めるためには、膵臓に活躍させない=消化させないようにすれば良いのですが、食事をとったり水分をとったりすると膵臓が頑張ってしまいます。というわけで治療法としては、
・絶飲食
ということになり、それなら栄養や水分はどうするんだというと
・点滴
ということになり、食事も水も全部点滴で……となると点滴量も多いし、うっかり食べたり飲んだりすると症状が悪化するし、というか脱水症状を防ぐため(他にも理由あるかもしれないけど)排泄量もチェックする必要があるみたいで、
・入院
が必要になります。
なお本当に危険な病気なので、緊急入院です。
私は最初に診てもらった病院で「膵炎らしい」と診断され、よりちゃんと診断できる別の病院に移されたのですが、最初の病院でも次の病院(入院先)でも「ホントに悪い状態だから真面目に治療を受けてください」的な説得を受けました。
いや、別に不真面目な態度ではなかったと思うんですが、急性膵炎の知識がなかったので「急性膵炎! それは大変だ!」っていう反応はしてなかった(家族はしてたらしい)
まあ基本的には、痛かったのでけっこうぼーっとしてて。
入院中、「治ったと思っても、また悪化する人もいるから……(だから痛みが出たり気になることがあったら早く報告して)」と言われ、退院後の再検査でも「まだ膵臓にキズが残ってるからね(大事にして)」と言われたのですが。
話を戻して。
しかし、退院して1ヶ月以上経ってもそれっぽい痛みが起こるとは。
そういえば「急性膵炎は痛みを我慢してても治らないから、再発したらすぐ病院に来て!」とも言われましたが、
「また入院はやだなぁー。これ、ふつうの胃痛じゃないかな?」
と考えているうちに、なんとなく収まってきたので「明日までまって、それから……」と様子をみることにしました。
いや、また痛くなるのは嫌なので(そして実際に危険な病気ですので)、痛かったら本当に病院に行くつもりだったのです。
でも翌日は平常に戻っていたので、じゃあ大丈夫かな、とそのまま過ごしています。
まあ、2ヶ月後くらいには再々検査ですし……。
急性膵炎になって面白いな、と思っているのは、「自分の感覚が信用できない」という感じです。
入院になったときも、そんな大変な病気とは全然わからなかったし。
それは知識がないのでしょうがないとしても、たとえば食事などで以前なら大丈夫だった量を食べても、急に体調が悪くなったりします。それも食べている間は全然平気で、食後30分ぐらい経ってから、胃痛・発汗・寒気・肩こりなどが決まったパターンで起こる。主観的には「意識が届いていないところで何かがシステマチックに反応している」という感覚がとても非日常的です。
いや、現象としてはすごく肉体的なのですけど。
まあ、病気で入院なんて初めてだったし、退院したらしたで食事制限をすることになり、これもなかなか興味深い体験です。
自分自身の記録としても残しておきたいので、「入院したときはこんな感じだった」「食事制限中はこんな感じだった」とまとめます。
※ 言わなくても大丈夫と思いますが、私は素人なので医学的な内容もすべて私個人の感想です。完全な間違いを書くこともありますので、ご留意ください。
おまけ:食べ物の話
食べられるものや食べたいものについて、ちょこちょこ書いていきます。
おかゆ:
病院ですすめられた食事。白がゆ。自分で作るときは、ごはんに水を入れてレンジで1~3分チンする簡単おかゆ。
ごはんと同程度の脂質で、水で増えるので全体のカロリーは少なめ、消化の負担が少ない。
私はおかかを乗せて食べるのが好きなので、かつおぶしの少量パック(ヤマキの使い切りかつおパック)を1袋(1g)入れて、しょうゆをかけて食べます。おいしい。
普段だと卵を入れて半熟で食べるのですが、おかゆを食べるとき=けっこう体調が悪いとき、なので、卵に火を通していないのがちょっと心配。
ですので、退院後は卵は入れてないです。もっと元気になったら入れる。
量は茶碗1杯くらいで満足してしまってるけど(レンジする都合上、多くすると作るのが大変になるのもあり)、本当は材料のごはん:茶碗1杯(おかゆにすると水の分量増える)の分量を食べるほうがいいはず。
カロリーは脂質じゃなくて糖質で取るようにと指導されているので……
足りない分は和菓子(糖分)とか果物(糖分)とかで補っています。
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