リーズ大学研究滞在記④
リーズに来て3ヶ月が経ちました。この1ヶ月を振り返ります。
マンチェスター観光
結婚1周年が近いということで、近くのマンチェスターに観光デートに行きました。
マンチェスターに行くのは2度目でしたが、やはり流石の大都市だなと思いました。交換留学で9ヶ月間住んだもう一つの大都市バーミンガムともまた違う雰囲気を感じます。
夫がサッカー観戦が趣味で、その影響で私も最近見初めているので、国立フットボール博物館も2度目でしたが、以前行った時よりも面白くみることができました。
マンチェスター大聖堂ではその夜に複数の有名オペラからメドレーで楽曲を演奏するアンサンブルコンサートがあるとのことで、私の好きなトゥーランドットもありました。本番は夜19時からと帰りの電車に間に合わず諦めましたが、練習を少しだけ見られて良かったです。
シティのスタジアムは外をぐるりと回っただけですが、ここ数年常勝軍団として獲得したトロフィーのアピールがすごかったです笑(そして最近はすこぶる調子が悪く負け続き) 。夫はシティサポーターではありませんが、好きな選手が昔数人いたそうで、スタジアムの周りを囲むように設置されているレジェンド選手たちの像の解説をしてくれました。
結婚記念日
結婚1周年記念にバーに行きました。普段節約に節約を重ねているのはこんな時のためでもあります。結婚する時点で1年記念にはイギリスいると分かっていたので、新婚旅行も兼ねてヨーロッパ旅行をしようかという話をしていましたが、11月初旬に渡英してきてすぐに夫がダウンしたこと、私も家賃をまとめて前払いしたばかりでお金がないことから断念し、近くのキレイめなバーに落ち着きました。
ヨーロッパ旅行、できるといいな〜
サッカー観戦
夫の誕生日前日、たまたま地元クラブのリーズ・ユナイテッドの翌日の試合観戦チケットがリセールに出ており、誕生日プレゼントとして滑り込みで購入し観に行きました。
リーズにはプロ・アマ合わせてリーズ・ユナイテッドしかクラブがなく、リーズのサッカー熱が全てこの1クラブに集中しているそうです。そのため、この6年間ホームゲームは全試合売り切れという脅威の人気を誇っています。
今シーズンから日本代表の田中碧が在籍しており、とても高く評価されているという話を聞いていたので、田中は出るだろうかと楽しみに行きました。
田中はスタメンでフル出場し、中2日とは思えぬ大活躍でリーズは3-0で勝利しました。試合の面白さはもちろん、サポーターの応援の熱さに圧倒されました。これがサッカーが文化として根付いているということか、と思うと同時に、サッカーの面白さがより分かった気がしました。
リーズは凄まじい人気にチケットの供給が追いついておらず、クラブメンバーに入っていないと事実上チケットが買えません。観戦が楽しすぎた夫はこの試合を見た直後にメンバーシップを購入していました。それでもチケットを取るのは大変そうですが、何度もチャレンジ、1月1日(!)に2回目の現地観戦チケットを取れました。楽しみです。
このあと、私の友人のパートナーとハウスメイトが毎週日曜日に近所のパブでサッカー観戦をしていると分かり、一度夫と一緒に参加しました。私の友人のサッカーの知識や熱量は私と同じくらいで、彼女のパートナーとハウスメイトがサッカーが大好きとのことでした。その後も夫は何度か彼らとパブでビール片手にサッカーを見るという非常にイギリスらしい週末を過ごしています(私は初回以降行ってません笑)。
彼らの中に日本でALTをしていた人がいて、日本語と英語の言語交換パートナーとしても夫と仲良くしてくれています。
ヨーク再訪
以前ガイフォークス・ナイトのために訪れたヨークを夫が大変気に入り、私自身も大好きな街なので再度訪れました。今回は市壁跡を歩いたり、クリフォードタワーに登ったり、クリスマスマーケットを中心にシャンブルズ・マーケット周辺を回ったり、ヴァイキング時代のヨークの街についての博物館にも行きました。ここは乗り物に乗ってヨーヴィックの街(ヴァイキング時代のヨークの呼び方)を見て回れるというアトラクションがあり、とても楽しいので本当におすすめです。
リーズもあちこちでクリスマスです。
日本人留学生のクリスマスパーティーに参加
リーズ大学の日本人留学生担当部署のようなところが、日本人留学生のみのクリスマスパーティーを開いてくれました。私はオンラインでの日本語講師のレッスンが入っていたので40分ほどしか参加できませんでしたが、他の留学生と話せて楽しかったです。
予想通りほとんどはMBAを取りに来ている方が多かったですが、1人政治学の修士号をとりに来ている方がいて、ハーバーマスの公共圏の話から、政治哲学や現代の政治の投票行動の分析方法、歴史学でバイアスがかかった史料を扱うことについてなど、いろいろなことを話せました。
日本の大学で数学の修士号を取ったのち、経営学修士の一種(専門外すぎて分からなかった……)をとりに来ている方もいました。なんとこの方は私の実家の最寄駅の2駅隣がご実家とのことで、地元トークで盛り上がりました。
お二人とは連絡先も交換したので、またお話ししたいなと思います。
No No Girlsにハマる
SKY-HIとちゃんみなのオーディション番組にすっかりハマりました。これまでNoを言われてきた女の子たちを、年齢、身長、体重関係なく募集し、ガールズグループを作るオーディションです。
なんでこの子はまだデビューしてないの?と思うような実力者ばかりで、この実力を持ってしてNoと言われ続けてきた過去を考えると辛い気持ちにもなりました。
このオーディション番組の1番いいところは、参加者に順位がつかない、審査員の言葉が愛に溢れている、みんながもりもりご飯を食べていて安心する、など、私が他のオーディション番組を見ていてしんどいなと思うところがないことです。受かっていく子はもちろん、落ちてしまった子も前向きに今後も頑張ろうとしている姿を見ると、見ている私も自分も頑張らなければという気持ちになります。
最終審査は1月で、横浜のKアリーナて行い、今のところ配信予定は無しです。私はKOHARUちゃんが特に好きで是非デビューしてほしいのですが、結果発表がどのような形でいつわかるのか、ドキドキです。
完全版はHuluで、カット版(それでもかなりボリューミー)はYouTubeでも見られるので、是非みなさん見てください!!
インターンに受かる
最初の方のnoteに、アルバイトに応募しているという話を書きましたが、リーズ大学のインターンに受かりました〜!月6万円の収入確保です👏これで文書館調査のための旅費と宿泊費が出せます。
日本ですらインターンをしたことがないのに、まさかイギリスで始めることになるとは。初めて一人暮らしをしたのもイギリスだったので、イギリスに行くため、イギリスに住むために新しいことに自ずと挑戦しているなと思います。
業務内容は、授業や教室で学んだことをいかに実践的な場で応用する環境を用意するか、その制度設計を考えるプロジェクトの一員になる、というものです。1月から帰国ギリギリまで働きます。週7時間の勤務で、どのような応用方法・環境がどのような効果を持つのかを論文などをあたってまとめる文献調査や会議への参加、そこでの学生の目から見た制度に対する意見の表明などです。
プロジェクト自体興味深いですし、大学教育と社会を繋げるために重要なことだと思うので、収入確保の安心はもちろんですが、こちらでも新しいことを学べるのが楽しみでもあります。
研究進捗
英語で註も含めて11,000字ほどの論文を書いて指導教員2人に送りました。年明けに3人で面談する予定です。荒削りの自覚があり、先行研究との差別化がまだ足りないなとも思っているので、史料をさらに読み込んで何かしらのアイデアを持って面談に臨みたいと思います。
あと、この論文は最初から英語で書き始めたのですが、やはり日本語で思考してからの方がはっきりと論理展開が考えられるなと感じたので、日本語でも書いて、日本の指導教員にも送ろうと思っています。3月には博士課程2年目の研究報告として論文1本分に相当する文量のものを提出しなければならないので、それも兼ねて。英語自体はかなり使えるようになっていますが、やはり母語の方が圧倒的に使えますね……まだまだ精進します……!
あとは、読まねば読まねばとずっと思っていた本2冊をようやく読めました。
今月はこんな感じです!
割と楽しく、イギリスらしいことをしつつ、大変ありがたいこともありつつ、一方博士号取れるのかしらとメンタル落ち期にも入りつつ、体調は良く過ごしておりました!
来月は日本の指導教員や先輩と話そうかなと、そしてメンタルが立て直せたらいいなと思っております😌