英会話講師って何者? のはなし
英会話講師を集めた会議で
生徒に発話の機会をいかに多く与えるか
について意見を交わしました。
このスクールでは
幼児から高校生までの生徒を対象とし、
基本的に日本語は使わず
英語だけで50分のレッスンをします。
当然、
家でも学校でも日本語
帰国子女でもなんでもなく
週に一度英会話レッスンを受けに来ているだけ
そんな生徒たちが日本語を使わずに
約1時間のレッスンを英語だけで乗り切るのは、
至難の業と思われるでしょう。
でも、できるかできないかは、
生徒の英会話力で決まるのではなく
すべては講師の腕にかかっています。
デキる講師がやれば、子どもはできるんです。
多くの人が言うように
発話のみならずアウトプットは非常に大事です。
とにかく覚えた表現は使ってみる とか
読み書きの際は必ず音読する とか
シャドーイングする とか
日記をつける とか
勉強方はいくつもネット上に転がり
ネイティブスピーカーの友達や先生がいなくても
ChatGPTと普通に会話が成り立つ時代。
英会話は習いにいかなくても習得できる。
なので
そんな時代に金払ってわざわざ通ってくれる人に
もっと現場の講師は理にかなった授業をしないと
そして
「やっぱプロに生で指導を受けるのが一番」
と思わせないといけない
そう思うんです。
楽しみながら学ぶ、の
「“楽しむ”の質」
を指導者がどう捉えているか。
そんなこんなで英会話講師が指導の際に必要な
アウトプットの「させ方」
について常に意識して実行することが重要だと
個人的に思っていることを
ランキング形式でご紹介します。
第3位
マネしたくなる多様なリアクション(芸)
第2位
質問やインプットを先に与えない引き出し方
第1位
発信したい動機をどう与え続けるか
新人講師のうちはどうしても
生徒に質問を投げかけ答えさせることが
アウトプットの機会を多く与えることと思いがち
そして
たたみかけるように英語で話しかけがちです。
生徒に伝わらないとき
あれやこれやと言い回しを変え
問いかけ続けるか説明し続けてしまう。
そのとき生徒は思っています
「わかんない単語がどんどん増やされていく...」
英語は話せるが講師ではなかった若かりし頃
英語を母国語としない国を旅行した際、
一生懸命食べ物の説明してくれる優しい現地人に
私は思いました。
わかんねーもんはわかんねーよぅぅぅ
繰り返そうが言い換えようが超スローで言おうが
ごめん、知らない言葉は知らんのだよ。
ピヨピヨピヨピヨにしか聞こえないのだよ。
そんなわけでひと言でいうと英会話講師は
「俳優」そして「芸人」であれ
という持論をもつに至りました。
俺もマネしたい
私もやってみたい
もっと知りたい
英会話講師の役割は、
単に英語を「教える」知識を「与える」のでなく
生徒が内発的動機をもち何もタスクを与えずとも
勝手に学ぼうとする、そういう気持ちに
「どう導いていくか」
あの手この手で
生徒一人ひとりの性格や異なる趣味趣向を探り
その子その子のツボを見つけて突く
そう考える今日この頃です。
こちらからは以上です。