楽しんでいこう
ある日部屋の整理をしていると、小学6年生のころに担任の先生がビデオカメラ片手に、生徒一人ひとりに将来の夢を聞いて回った映像が、アルバムと一緒にでてきた。
滞在はたった2年だったけど、転校生だった自分を受け入れてくれた、優しいく懐かしい場所。
再生してみると懐かしい面々が姿を見せた。「あーこんなやついたな」「この子以外と可愛かったんだな」なんて思ったり。
やがて友人と肩を組みながら私がでてきた。
「将来の夢は?」と先生に聞かれ、屈託のない笑顔で、「プロサッカー選手!」と元気に言う。
サッカーは確かに得意ではあったけど、「決してプロサッカー選手になりたいなんて当時も思っていなかっただろ」とツッコミを入れる。
ただ、そこで即答できる当時の自分の凄さと、
何も積み重ねてこなかった現在の自分のギャップがあまりに可笑しくて、
涙がでた。
夢中になれることを見つけられる力ってすごいことだと思う。
今からでも遅くないかもしれない。
こんな社会だからこそ、楽しんでいこう。