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第12回浜松国際ピアノコンクール2次出場者発表
第12回浜松国際ピアノコンクールの2次出場者24名が発表されました。
結果発表の動画はこちら↓
Jonas AUMILLER
Robert BILY
JJ Jun Li BUI
Valère BURNON
CHA Junho
CHEN Zixi
David CHOI
CHOI Isak
Roman FEDIURKO
藤平 実来
HUANG Yi-Teng
小林 海都
Maximilian KROMER
LI Zixiao
LUN Sherri Hoi-Ching
佐川 和冴
Korkmaz Can SAĞLAM
SUN Yutong
鈴木 愛美
谷 昂登
Jan WIDLARZ
YEO Yoonji
YOO Sung Ho
Ryan ZHU
本当におめでとうございます!!
87名中7割以上が外国籍、国内外のコンクール出場者多数という激戦プレミアムなコンクール、昨今の国際コンクール上位入賞者の多くが落選した波乱の結果となりました。
24名の内訳です。(日ごとの出場者に対する割合を少数点切り捨て)
1日目から3名(15%)、2日目から8名(42%)、3日目から3名(15%)、4日目から5名(26%)、5日目から5名(45%)という結果。
5日目のみが11名の演奏だったため、45%という高い通過率でした。
ピアノ別ではヤマハ11名、カワイ9名、スタインウェイ4名でした。
初日と2日目の15名、4日目の3名は現地で聴いたので感想を。
初日の佐川さんはキラキラのShigeru Kawaiを余裕たっぷりに弾き上げ、
観客がぐっと引き込まれる様子が肌で感じられました。
個人的にYAO JIalinさんはShigeru Kawai本来の音を引き出すような美音、Marvin BELIさんは登場した時から風格を感じましたが時間切れ、お二人とも 通過ならずで残念でした。(時間切れで通過した方もいらっしゃいます)
2日目は国際コンクールと国内コンクールで名を馳せた方が多く出場しましたが、12:50までの組までは客席の状態が良いとはいえず、もしかするとコンテスタントは大変だったかもしれません。個人的には京増さんのペダリングの巧みさ、スクリャービンソナタが好みでした。
14:10からは観客の入れ替わりもあり、リーズ2位の小林海都さん→休憩を挟み、ショパコン6位のJJ Jun Li BUIさんというタイプの違うピアニストの並びでは場が引き締まり、観客が特に集中していたように感じました。
11月初旬の小林さんのリサイタルでは、浜コンのレパートリーをスタインウェイで聴いたのですが、今回のYAMAHAのほうが相性良く聴こえました。
2次以降のレパートリーも仕上がっていたので優勝候補では?と思います。
JJ Jun Li BUIさんは夏のリサイタルで聴いたのですが、今回のLa Valseも唸りながら(汗が目に入るからか?)目を閉じての演奏。会場を音圧で制したように感じました。ショパン弾きからの脱却を目指しているのかもしれません。
4日目平日午前は右前方に空席も目立ち、客席全体の雰囲気も散漫でした。
自分の演奏を貫いたYutong Sunさん、エチュード25-5の分散和音は配信音源よりもさらにもっと繊細でした。
当日中に配信音源とも聴き比べたのですが、配信のほうが残響も音圧も控えめ、現地で聴くと、鳴らすタイプの演奏は本当に音圧がすごいです。
確かな技術を音圧でもって鳴らされると揺さぶられ、ブラボーが出てしまう心理みたいなものがわかったような。
個人的にはメーカー本来の音がわかるような美弱音を奏でる演奏が好みなので、そういうピアニストともっと出会いたいと思いました。
1次通過ならなかった方々の演奏も宝の山なので、何度もリピートして楽しみたいです。