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リーズ国際ピアノコンクール ファイナル結果発表

リーズ国際ピアノコンクールファイナルの結果が発表されました。

更新前ですが、公式HPのリンクです。

1位  Jaedan Izik-Dzurk
2位  Junyan Chen 
3位  Khanh Nhi Luong 
4位  Kai-Min Chang 
5位  Julian Treveleyan

おめでとうございます!
牛田さんはMedici聴衆賞をいただいていましたね。

Julian Treveleyanさんの個性はバルトークと相性がよかったです。16歳でロン=ティボー国際で優勝、昨年はホロヴィッツ国際で2位を受賞、イギリスの国民的ピアニストだと思われます。自由な表現が現地で支持を集めているのだろうと思いました。

唯一グループ1だったKai-Min Chang さん、ご本人の希望はグループ2だったぽい?ベト4のオケ協演は初とのインタビューを見かけました。序盤は硬質に感じましたが、曲が進むにつれどんどんよくなりましたね。グループ2だったらどうなっただろう?とも思いました。メガネ外した笑顔、ショパコンから外見ががらりと変わったのも印象的でした。

Junyan Chenさんは昨年頃からコンクールで見かけるようになり、シドニー国際にも出場していましたが、歌心があり、音の引き出しが多くグルーブ感抜群。コンクールであまり聴かないラフ4を飽くことなく聴けたのは彼女の演奏だったからかもしれません。
レギュレーションに関する意見に彼女が動揺したというインタビューを見かけ、なぜコンクールの終了前にそのような…と絶句しました。彼女の実力は確かだと思っています。

Khanh Nhi Luongさんは、今年ベートーヴェン国際、クリーブランド国際2次に出場、オケとの協演は初めて聴きましたが、音圧もしっかり、堂々としたプロコ3でした。これからもコンクール常連になると思われ、益々期待です。

トリのJaedan Izik-Dzurkさん、クリーブランド国際でも演奏したブラ2を堂々と弾きあげました。オケとの調和と華やかさ、鳴らし方も心得ていて大曲ながらも飽きさせない申し分ない演奏、このコンクールで勝つ!という気迫を感じました。

ショパコン予備予選免除になったのはJaedan Izik-DzurkさんとJunyan Chenさん。
Jaedanさん、私の知る範囲でマリア・カナルス、サンタンデール、モントリオール、そしてリーズで4冠です。
個人的にはエリコンの方が向いている気もしつつ、ショパコンでの演奏も楽しみです。
Junyanさんは知る限り、国際コンクールのファイナルに残るのは初めてかも?10月のオルレアン国際セミファイナルの出場も決まっています。ショパコンに向けた選曲になるのか?楽しみです。

2次、セミファイナルに出場した中にも国際コンクール常連の方、素晴らしい演奏をする方が多く、聴き応えのあるコンクールでした。
どのコンクールでも主催側や世界情勢によって色々あることは感じていますが、今後もたくさんのコンテスタントと出会うために国際コンクールを追い続けたいです。

素敵な演奏を聴かせてくださったコンテスタントのみなさん、ありがとうございました。

ファイナルのアーカイブはこちら↓

1日目

2日目

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