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【マレーシア親子留学】教育移住とは、なんだったのか

こんにちは、子どもと2人でマレーシアに親子留学中のさんかくです。
そろそろマレーシアに戻る日が近づいてきました。

今回の一時帰国中に、マレーシアへの教育移住・親子留学とはなんだったのか、改めて考えてみたところ、自分の中で解像度が上がって、クリアになってきたことがあったので、忘れないうちに書いておこうと思います。
今日はそんなnoteです。


海外でどれくらい自分がやれるのか試してみたかった

移住先をマレーシアに決める前から、ずっと親子で海外に住んでみたいと思ってました。前職が外資だったので、優秀な各国のメンバーと働く中で、自分の子どもが働く時代を考えると、自分が苦労した英語が子どもは当たり前にできないといけない時代になるんだろうな、という危機感もあったし、自分自身が「海外で働く」ことに憧れがあった、というのも真実だと思います。

当時の外資企業で、そのまま本国(アメリカ)に転勤できるほどの英語力や実力はなく、マレーシア移住にあたって現地就労も考えたものの、母子移住だと子どもの学校時間との兼ね合いなどで、現地法人での就職は断念。
結局、収入面も鑑みて、マレーシアからフルリモートで働ける企業に転職したのだけど、一番最初、根底にあったのは「海外でどれくらい自分がやれるのか、試してみたい」というのがスタートだったということを思い出しました。

「旅行」ではなく、住んでみたい

思い返してみると、自分でもずっと不思議だったのですが、海外旅行でいろんなところに行ってみる、きれいな景色を見る、その場所ならではの食べ物を楽しむ、そういうことにはまったくと言っていいほど、興味がなかったんでした。
旅行がすきか、きらいかと言われると、すきな方だとは思うし、誘われたらフットワーク軽く出かけもするのですが。どこに行くにしても旅行に行くよりも、「せっかくなら1か月ぐらい住んでみたい」と思うんですね。

明確に言葉にできてなかった移住の理由

今までずっと、誰かに「何をしにマレーシアに移住したの?」と聞かれても、「行きたいと思ったから」という漠然とした答えしか出てこなくて、それは本能レベルの欲望に近いからなのかなと思ってました。

本能レベルの欲望というのは、うまい例えか分かりませんが、例えば世界一周したい人っていますよね。他から見ると世界一周しないといけない明確な理由はないけど、なぜか海外に惹かれる人が世の中にはいるように思います(違ってたらすみません)。私の「海外に住んでみたい」も、そういう自分でもなぜかは分からないけどそうしたいっていう本能的な願望に近くて、だから理由が言語化できないのかな、と思ってました。

マレーシアという異世界で、日常生活を普通に送るという「クエスト」を楽しんでいる

今回、日本に帰っていろんな人と話してみて、「なんで海外移住したんだっけ?」って改めて自分でも考えてみたら、実は「新しいことができるようになった自分」、ひいては「海外でも結構自分はやれる」ってことが証明したかったんだな、と気づきました。

それも、すごく大きなことではなくて。
例えば、Grabで行けばいいところを、現地のバスを使いこなす、とか。マレーシアの方ばかりの集まりで、コミュニティに入っていく、とか。新しい土地で、自国なら当たり前にできるようなことを、自力で当たり前にできるようにしていく過程が、一番喜びを感じているらしい、ということに気づきました。
いわば、マレーシアという異世界に転生して、日常生活を普通に送るという「クエスト」を楽しんでいるんだなと。

あと1年での本帰国

だから、マレーシアに来て3か月たった頃、マレーシア生活にも慣れてクエスト感が薄れたのもあって、今年の12月の本帰国を決めたんだなとも思いました。
もちろん、子どもが「12月に帰国したい」と言ったことや、これからのキャリアをどうするかを考えたときにリミットがある、というのも理由として大きいけど、現時点である程度マレーシアでもやっていけそう、ということが見えていて、もう1年いれば、このクエストは自分なりにゴールできそうというのが見えちゃったという感じなのかな、と思います。

でも、いつかはクエストは終わるもの。だから、移住は自分に向いてなかったんだ、とやっと腑に落ちました。

親の道楽に子どもをつきあわせた感

わが家の場合、子どもの教育がメインの移住ではなく、どちらかというと親の私が行きたいと言ってスタートさせた移住なのは分かっていたけど、こうやって色々クリアになると「親の道楽に子どもをつきあわせた感」がハンパないな、と自分でも思います。ちょっと反省もします。
でもやっぱり、すべては、やってみたからこそ分かったこと、かなと。

思ったよりも、子どももマレーシアに順応しているし、もしかしたらクエストもここからが本番かもしれないし、せっかくだから私もマレーシアをもう少し楽しみたいし。
私の我がままに付き合ってくれている家族に感謝しながら、また1年がんばろうと思っている2025年の年始です。

それではまた!



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