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IRリバーブを使ってみよう & IRファイルおためしセット配布 & フル版購入案内

割引あり

IRファイルの無料おためしセット
1モデルずつ販売の有料版

2024/06/07 YAMAHA MX20/6の内蔵エフェクターを追加(おためし,フル版)
2025/01/08 ADA 2FXのデジタルディレイ部分を追加
2025/01/12 エイリアスノイズが乗る場合の対処法を追記, TASCAM RS2000を再度採取して公開
2025/01/15 全部入りパックをフルプライスに値上げ、Boothにて1モデルずつ販売を開始

仕組みとか細かい説明はいいからとりあえずIRリバーブを使う

Melda MConvolutionEZを使う

※Studio One Prime等の無料グレードでは外部プラグインの利用自体ができない場合あり 不安なら検索して確認しておく

  1. MeldaのMFreeFXBundleをダウンロード→MFreeFXBundleを選択しインストール

  2. K/Inadaが実機から採取したIRファイルの無料おためしセットをダウンロード→ダウンロードフォルダやデスクトップなどわかりやすい場所に展開

  3. DAWを起動→MconvolutionEZプラグインを任意のトラックへリバーブと同じように挿入

  4. 左下「Custom Path」と右上「Normalize IR loudness」を有効化→左側でおためしセットの所在地を表示させる→右側で任意のwavファイルを選択→リバーブがかかる

もう少しいじりたいのでDAW同梱の(高機能な)IRローダーを使う

MConvolutionEZはIRファイルの聴き比べには便利だけど機能が少ない。
現行のDAWのフル版ならだいたいIRローダーが入っており、そちらはけっこう高機能なものが多い。
リバーブの長さや擬似Pre Delayの設定なんかもできたりする。

IRリバーブはIRファイルの音量によって出る音量が変わる→IRファイルがなんらかの事情で大きめの音量だとすさまじい爆音が鳴るので注意!
MConvolution(EZ)のような音量自動調整オプションがないIRローダーの場合、Gainを最大限下げてIRファイルを読みこむことをおすすめ。
(おためしセット等のK/Inada製IRファイルに限らず)

最大で24dBぐらい異なることがある

Studio One : OpenAIR (IRmakerではない)
Ableton Live : Convolution Reverb
Hybrid ReverbはアルゴリズムリバーブとIRリバーブを併用できる
Cubase : REVerence
BitWig : Convolution
FL Studio : Fruity Convolver
Logic : Space Designer

ウェット音にシュワシュワしたノイズが乗る場合

1秒地点以降が全てノイズ

IRリバーブ・ディレイの有効な部分のあとに、徐々に周波数が下がっていくタイプの妙なノイズが乗ってしまっているものがいくつかあります。(フェイザーのような音)
これはサンプリング周波数が低かった時代のデジタルハードウェアにおいて顕著にあらわれている現象です。

1980年代までのデジタルエフェクターではサンプリング周波数が44.1kHz以下であることが一般的でした。
これによって、当該のサンプリング周波数で確実に表現できる純音を規定するナイキスト周波数(サンプリング周波数の1/2)が、IRファイル作成時に行う20Hz〜20kHzのスイープ音の高音側の挙動を邪魔してしまい、エイリアスノイズという逆方向へのノイズが発生することが原因です。
(低音→高音と進むスイープ音に対し、エイリアスノイズは高音→低音のノイズを同時に発生させてしまうため、スイープ音からIRファイルへの変換時に誤認識を起こしてしまう)
これを防ぐには、デジタルエフェクターに入力されるスイープ音そのものにLPFを入れるなどしてエイリアスノイズが発生する周波数の手前で止める必要がありますが、当然ながらその周波数より先は採取できない=ハイカットされたIRファイルとなり、また回路設計によってはナイキスト周波数より低い周波数でエイリアスノイズが発生するものもあるため、採取時の解決策は現状見つかっていません。
このIRファイル採取プロジェクトではまずファイル数を充実させたいため、ノイズが発生してもファイルの編集は行わずにそのまま公開しています。
(例外としてTASCAM RS2000の採取のみ上記のスイープ音LPFを入れています。)

この現象に対処するにはいくつか方法がありますが、そこそこ機能の充実したIRローダーに搭載されている簡易波形編集機能を用いるのが簡単です。

読み込んだIRファイルの使う長さ(Length)を下げてノイズ部分を消し…
簡易エンベロープ機能(Fade-Out)で自然なリリースになるよう調整します。
あるいは波形ファイルをDAWトラックに読み込み、ボリュームオートメーションやゲインエンベロープで編集して書き出す方法でもいけます。ちなみに音量操作・EQ・時間方向の反転はそのままウェット音に反映されます。

IRリバーブとは(簡易説明)

原音 + リバーブ = 実際に鳴る音
実際に鳴る音 - 原音 = リバーブ
この仕組みでハードウェアエフェクターや現実の空間でのリバーブをキャプチャーしたものがIRファイル。
それをリバーブとして使うことがIRリバーブ。
IRファイルを読み込んでIRリバーブとして利用できるようにするプラグインソフトウェアがIRローダー。

リバーブと便宜上呼んでいるが、ディレイも全く同様に採取できる。(リバーブはディレイの亜種なので。
また周波数特性(=EQ,フィルター)もキャプチャーされる。ピッチ方向(コーラス系,ピッチシフト系)はキャプチャーできない。

モデリングプラグインが開発されていないようなエフェクターでも、IRファイルを採取できれば擬似的にプラグインとして利用できる。いちいちハードウェアを通さなくてもよくなる。
採取自体はDAWをいじる程度の個人でもぜんぜん可能。このへんはまた今度。

K/Inada製IRファイルの有料版について

1モデルずつ購入したい → Boothで購入
全部入りパックを購入したい → この記事を購入

フル版の方針

  • 他社が(非IRの)プラグインソフトウェアとしてリリースしている・リリースする見込みがあるモデルは販売しない

    • Roland RE-201, strymon系など

    • リリースされた場合はその部分を即販売停止

  • ただし古すぎて利用が現実的には困難・ハードウェアや別目的のソフトウェアのおまけの場合は除く

    • YAMAHA SPX系

  • 月に1〜2台を目指して新規に追加していきたい

    • 現在所有しているがまだ採取していないモデル
      ALESIS QuadraVerb, behringer DD400, behringer DD600, behringer FX600, behringer RV600, SONY HR-MP5

1モデルずつ販売 : Boothにて購入

https://mirainoongaku.booth.pm/

Boothにて1モデルずつのダウンロード販売を開始しました。


全部入りパック: この記事を購入

この記事を購入するとフル版相当の内容が全て入ったdropboxの共有URLがこの記事の最下部に表示されます。
おためしセットと同じ要領でダウンロードしてお使いください。
新規に採取したものも追加されます。オールアクセスパスみたいなものですね。

フル版の収録ラインナップ 2025/01/08時点

ADA 2FX
ALESIS NanoVerb
amPlug1 VOX AP-LD
ARION DDM-1
behringer DR400
behringer DR600
behringer FEX800
behringer VD400
BOSS PS-2
BOSS PS-2 TAIWAN
BOSS RSD-10
BOSS RV-2
Danelectro D-8 FAB 600ms Delay
Danelectro DJ-3 BLT SLAP ECHO
Effects Balery French Bread Delay
北海道各地の実空間リバーブ
KAWAI RV4
KORG DRV2000
Maxon DM1000
Onner DGR-1
Otto DCM-03
Reloop RMX-60
Roland SDE1000
SONY DPS-R7
strymon NightSky
TASCAM RS2000
TC Electronic The Prophet Digital Dealy
YAMAHA FX500B
YAMAHA MX20/6
YAMAHA REX50
YAMAHA SPX90
Zoom 505


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