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ねんねんころりよ

時を重ねる

歳を重ねる


法事のためにちょっと遠出。数年ぶりに会う親族に何を言われるのだろうかという謎のプレッシャーを感じながら、必死に早起きをして現地に向かった。

なんとなく顔を覚えている方もいれば、全く誰かわからない方もチラホラ。相手からしてもこいつは誰だ状態で、ぎこちない挨拶をしながらなんとか法事が終わった。予想通りにまだ独り身ということにツッコまれたり、近況をちょろちょろ聞かれたけれど、時間がなかったこともあり意外とあっさり話題が移り変わっていって、心配していたほどでなくて一安心した。

数年前に会った方は姿形もほぼ数年前のままだったけど、自分が歳を重ねた分、当たり前に相手も歳を重ねている。まだ働いていたりものすごく元気に見えるけど、87歳とか85歳とからしくてなかなかのご年齢でびっくり。元気の秘訣はなんなのだろうか。

ほんの少しだけど法事の後に施設に入っている祖母にも会いに行った。祖母はもう90歳になるらしい。元気そうな姿が見れてよかった。施設の方が祖母のことを「なんだか可愛くて」と言ってくださって、思わず泣きそうになってしまった。良くしてもらってるのかなと思って安心したのもあるし、自慢の祖母だという気持ちもあるし。とても嬉しかった。まだまだ元気でいて欲しい。

今回お経をあげてくださったお坊さんは、なんだかお坊さんぽくなくて違和感を覚えていた。後ろ姿を見ていて違和感の正体に気づいた。髪型が坊主ではなく、ごく普通の短髪だったかだ。短めの坊主でもなく、もっさりしている感じの短髪といえば分かるだろうか。宗派によるのだろうが、お坊さんも髪型自由な時代なのかなと思った。

またお経をあげている時に、わりと音程が上がり下がりしていて歌っぽいなと感じた。それと同時に子守唄っぽいなと。その時にハッと思ったのは、安らかに眠っていただくために唱えるものだから、案外子守唄っぽいと感じたのは感覚としてかけ離れていないのかもしれない。お経についてのしっかりした知識がないから的外れかもしれないけれど。でも自分の中ではしっくりきた感覚だった。

数年ぶりに法事に参加できたのは良かったけど、いろいろと大変なので、皆さん当分元気でいていただき会えないままでいられるといいな。

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