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なわのわな10日目

なわほで

はっとする

ほっとする

名和に滞在して10日目。気がつけば1ヶ月のうち3分の1を過ごしたことになる。もしどこかで2拠点生活をするとしたら、こんな感覚なのかなのかしら。移動する時間の中で、それぞれの暮らしに入っていくように気持ちが変わっていくものなのかしら。

おそらく来るのは4回目で、こんなに長くいるのは初めて。いつも新しい人に会わせてもらうけど、地域の方に意図せず出会うことはなかった。思いがけず初めましての方に出会える場所は「なわほ」だった。

イベントに参加して子供たちに会う、ふらっと行ってたまたま遊びに来ている親子に会う。プログラミングゲームの使い方を教えてもらって自分が触ってみる日が来るなんて。噛み砕いて話してくれたから、とても分かりやすい。小中学生のただ好きだから時間を忘れてひたすらやる、お互いに教え合いながら知らぬ間に一緒に上手くなっていく姿を短時間ながらに感じて、純粋さがまぶしかった。普段から知らぬ間に練習しているから、いつでも出来るのかなと思う。

たまたまお話しした親子は、雑談しているうちに放課後の仕組みやお困りごとを聞けたのがなんだか嬉しかった。自分がどうこう出来るわけではないけど、生の声を聞ける機会はあまりないから、いつかどこかで生かせるかもしれない。雑談の中から新しい輪が生まれる可能性を感じた。

偶然の出会いだけじゃなくて、いつもいるスタッフさんに会いにいく、作業場としてよく利用しているあの人に会いにいく、なんてこともできる。ちょっと話を聞いてほしいとか、やってみたいを相談したいとか。遊びに来ただけとか。なんでもいい。なわほに行けばいつもいてくれる安心感ってあるだろうから、頼りにしている人も少なからずいるんじゃないかなと思う。

子供たちにとっては走り回れる場所やおもちゃがあるのはとても魅力的だろうし、個人的にはリソグラフと断裁機、焙煎機と粉砕機の組み合わせが揃っているのが羨ましすぎた。さらに3Dスキャナーとレーザーカッターまである充実ぶり。ひたすら遊べる。Wi-Fi環境や電源もあるから仕事場としても使える。

いろんなことができるから何からしようか逆に悩んでしまうかもしれないけど。ハードルを低くはじめられると聞いたから、興味を持ったらとりあえずやってみるにはとてもいい場所だ。1人じゃ無理かもと思ってしまっても、手を貸してくれるし知恵を授けてくれる。はじめの一歩を踏み出させてくれる心強い場所だ。

もし名和に行くことがあれば、目的なく寄ってみて欲しい。なにかしらの出会いががあるかもしれないから。

いろんなことを思い出しながら、10日振りに電車に乗って名和駅を出発。バスに乗るため米子を目指していく。

なわほにふらっと遊びに行ったり、夜な夜なご飯を食べながらお話ししたり。思い返せば地元の方も含めて、たくさんおしゃべりした気がする。きな粉やコーヒーの焙煎に興味が湧いたり、ぷち発見があった滞在だった。

米子に着いたら、来た道を辿るように大阪に向けてバスに乗車。数時間ゆられて少しずつ大阪に近づいていく。昼寝には早すぎるから、ちょっと遅めの2度寝をしたりしてのんびり過ごす。

全然寝足りないけど、予定より早く大阪に着いた。

せっかく大阪に来たし時間もあるから、なんばグランド花月で生の漫才を見てみたいなと思って行ってみたら、当日券も完売御礼で泣く泣く引き返した。突然の思いつきはうまくいかないな。テレビに出ている方ばかりだし3連休の最終日だし、取れなくても当たり前か。

帰りも一気に戻るのはしんどいから大阪でゆるりと1泊する。明日は朝早くから動くので、油断して寝坊しないように気をつけねば。

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