七夕の堀裕子【第14回 #俺達の少女A】音源に詰めたかったもの
●はじめに
こんばんは。エスパーユッコこと堀裕子のP、きな粉と申します。
「俺達の少女A」とは、アイドルを「3分以内」の「肉声音源」でプレゼンするというレギュレーションの元、集まった音源をニコニコ生放送で配信するという大人気企画です。
今回、幸いにも自分のプレゼン音源を採用頂きました。よしひこさん、大作さん、あPさんと視聴者の皆様、ありがとうございました。この記事では、音源に詰めたかったものや制作にあたってのこぼれ話を書き起こしておきたいと思います。
Day1は5/16, Day2は5/17までタイムシフト視聴が可能です。今回も非常に熱いプレゼン、珠玉のネタが飛び交う素晴らしい放送でした。
自分の音源を配信頂いた時の様子がコチラ↓になります。
自分が今回の音源を評するならば、これはネタ音源です。
基本的に、自分の音源では理性を保った語り口を心がけています。しかし今回は自分で選んだ台詞の破壊力に抗えず、視聴者の皆様の前で勝手に限界をキメてしまいました。申し訳ありません。大作さんにあPさん、皆様にも即ツッコミを入れて頂いたことで、この音源が完成したと思っています。
もう一つ、今回の音源では「こう感じて頂きたい」という明確な結論・答えのようなものを申し上げませんでした。それは[彩きっく☆乙女]堀裕子の情報(ネタ)を、私の偏見フィルターを通すことなくそのまま受け取って頂き、皆様の感じるところにお任せしたいという思いがあったからです。
●少女Aに音源を送る理由
自分が少女Aに堀裕子の音源を送る理由は、「堀裕子をもっと知ってもらい、もっと好きになって貰いたい」からです。それだけに囚われない少女Aのお祭り感が自分は大好きですが、自分なりの理由を探せばこうなります。とても月並みです。
他にシンデレラガールズ192人のアイドルが入り乱れる中で自分の担当をもっと!だなんて我が侭なこと、決して簡単なことじゃないと思っています。それはきっと、どの子についても言えることだと思います。
堀裕子の「サイキック」「アホの子」という属性は、自分が思っている以上に皆様の間に知れ渡っている事を普段のプロデュース活動の中で実感します。まずは名前だけでも、一つ特徴でも覚えて貰えれば幸いな業界で、実にありがたいことです。でも既に申し上げた通り自分は我が侭ですので、もっと!と思ってしまいます。
浜口あやめちゃんにとっての「忍者」や、松本沙理奈さんが「セクシー」であるように、「〇〇ちゃんと言えば△△!」という符号がはっきりとしたアイドルの子たちが居ます。堀裕子もその一人であり、その符号は彼女たちにとっても特別なものである事が多いと思います。
しかし、強固な第一印象は時に、次の間合いへと踏み込んで貰うことを妨げてしまいます。「アホの子」であることは、堀裕子に親しみやすさを与えてくれる大事な属性ですがそれが彼女の全てではありません。堀裕子の世界は「サイキック」の内側に大きく広がっています。この線を超えてもらうお手伝いが出来るのは、やはり担当Pであると思います。
さて、そんな中与えられたのが今回のカード、[彩きっく☆乙女]でした。
●堀裕子とプロデューサーのキョリカン
音源の中で堀裕子とPの距離感、について少し言及しました。今までのPと堀裕子の距離感が分かりやすい例は、糸電話を持っている[さいきっく☆ボイス]堀裕子の台詞、劇場でしょう。シンデレラシアターでアニメ化もされているので、ぜひご覧になって下さい。
あらすじを申し上げますと、Pは突然堀裕子に連れ出され、糸電話を手渡されます。そこで伝えられたのは普段のプロデュースへのお礼でした。本人曰く「(いつもはおバカキャラで通してるから真面目な言葉を伝え辛くて…いざ正面から言うのも恥ずかしい…)」とのことでした。不器用かわいいでしょう。
という具合に、Pに対しては途端に不器用になる堀裕子と、これまで付かず離れずの距離感で二人三脚をしてきました。
しかし今回の[彩きっく☆乙女]特訓前では、その2人がユッコの地元福井県の、幼少期に遊びに来ていた公園へ、2人で花火大会を観に行く…浴衣の堀裕子さんは普段必ず肌身離さず持ち歩いているスプーンを(お母さんに言われて)全部置いてきたと言います。
なんだかしっとりしてます。普段よりトーンが落ち着いています。音源の中でご紹介した台詞以外にも、明らかに普段の堀裕子さんならば言わない、言えない言葉を伝えてくれました。何が言いたいかと言うと、間違いなく2人の距離感が今まで一番大きく動いたカードでした。
大作さん「明るい堀裕子のサイキックの部分っていうのは勿論ウリだし本人もそれを望んでるんだけど、色んな幻想を2人の間で壊したくなってしまうその瞬間の切なさっていうところ?」
あPさん「あー…いやもう完全に"そういう"ゲームじゃん!」
↑このコメント好きです。
ひとしきり死んで冷静になった後、次の少女Aは[彩きっく☆乙女]で行くべきだ、と自分の中で確信しました。このカードが他の子の担当Pさんにも少なからぬ衝撃を与えている事はTLから伝わってきました。なんたって[彩きっく☆乙女]には「サイキック」も「アホの子」もないのですから。
残る仕事は、担当Pとして[彩きっく☆乙女]堀裕子をそのまま少女A視聴者の皆様にお届けすることでした。
●音源の構成とか
音源の前半1分では「堀裕子にとってのサイキック」のお話をしました。「堀裕子=サイキック」という理解の一線を超えて頂くため、この問いと答えは何度でもユッコPが説明しなければならない点であると考えています。(過去の音源と同じ話をしている事が一部の方にはバレてしまっていた様ですが…そういうことでした。)
サビの部分は、皆さんに堀裕子との花火大会デートを体験して貰いたかったパートです。すぐ自分の化けの皮が剥がれてしまったので、コメントでは盛大に「どうしたんだはこっちの台詞だ」と言われてしまいましたが、あれはフルで聴いて欲しかったので仕方ない(?)です。
その後個人的なあれこれにより、音源を作成するかどうか〆切ギリギリまで悩んでいたのですが、皆様の中の[彩きっく☆乙女]の印象が薄れてしまった後では取り返しが付かない、今しかないと気合を入れ直しました。もう少し時間を掛ければ丁寧に音源を練ることが出来たなと思うので、そこは反省点です。
●感想、その他
今回の音源は申し上げた通り「素材をそのまま持ってきた」つもりでしたので、普段から堀裕子をよくよく見て下さっている方には驚きのないプレゼンになってしまったかも知れません。それも反省点です。
ですが、心の中に堀裕子のことを置いていなかったPさんに、あるいは気になっているけどちょっと油断していたPさんに、あの一瞬だけでも幻覚を見せることが出来ていたならば、私の目的は果たされたと考えています。
正直な所を申し上げると、少女ADay1, Day2共にアイドルへの愛をとんでもない熱量を持ってプレゼンする方々にあてられて、自信を失ってしょんぼりしていた部分がありました。
ですが、頂いたリアクションを素直に受け止め、振り返り生放送を拝見してこっそり褒めて頂いたり、「舞浜アンフィの観客数にも匹敵するあの舞台に立とうと思った事を誇ろう」という某Pさんの言葉に励まされ、今回はこれが自分の使命だったんだ、出来ることはやったぞ!と思えるようになりました。
「堀裕子はまだ変身を残しています。」というのは今回のプレゼン中の文言なのですが、自分もまだまだ堀裕子についてお話しさせて頂きたい事が残っています!これからも折に触れて、それを何らかの形でお届け出来ればいいなと思っています。
この記事では、今回の音源作成に関する小話を書くつもりでしたが、気付けば音源詳解になってしまいました。第9回総選挙終了までに出力したいという思いがあったため、皆様の音源の感想など、入りきらなかったお話は日を改めて書かせて頂きたいと思います。
拙文に最後までお付き合いいただき、どうもありがとうございました。
きな粉
追伸:ユッコPへ
少女Aは楽しいです。
出来る限りのお手伝いをすることを約束しますので、
このお祭りに参加して下さる同志を募集しています。
このツイートに関するどうでもいい補足:
カードの台詞と背景から、今回の舞台は福井県南越前町にある「花はす公園」であり、堀裕子が幼少期に家族と遊びに来ていた場所であることが分かりました。そしてカードが実装された7月の末、この南越前町で花火大会があることが分かりました。これはもう、行くしかないですよね。
ということで福井県を走り回り、実在性堀裕子を求めて好きなだけロケハンして帰ってきました。自然豊かな良い場所で、堀裕子はこういう所で奔放に育ったんだなと思いを馳せました。虫が鳴いているSEは花はす公園で録音したものを使いました。
アイドルの地元に行くの、超楽しかったです。オススメします。
~終~