幸せの基準は考え方にはよるけれど
んまぁ、個人的な考え方ですが。
ビジネスにおいて、お客さんがどこに付いているのか、ってありますよね。
例えば、カルチャー教室や塾など、あからさまに“先生”(店員)についているパターン。
(ただし、最近の個別指導塾なんかだと、必ずしも当てはまってないかも)
こーいうのは、何かしら先生が揉めたりで辞める時、
通っているお客さんに悪影響が(割とはっきり)出るような傾向です。
コンビニだとか、スーパーだとかは、
別に店員さんにお客がついてきているわけではなく、
店で扱っているものに、お客さんがついてくる、
もうちょっと簡潔に言えば、『お店』にお客さんがついているわけなんです。
もちろん、お店の不手際があれば、割と簡単に崩れる関係ですが。
(このパターンが、標準的な商売をするうえでの目標、かな)
もう一つのパターン。
地域最安値の店に行ってしまうお客さん。つまり、お店とは何の関係もない。
常に、価格だけを見て動かれるため、固定化しづらい。
だけれども、収入として、少なくはないウェイトを占めることもあり、
だからこそ牛丼業界は「安売り戦争」が始まってしまう、と。
(個人経営のお店では、決してこの路線を歩んではいけない。
一歩踏み入れたら、潰れるまで自分の首を絞める結果になる)
もちろん、この関係において、信頼なんてものは基本的にはない…はずなのに、
気づけば、ここにさえ、品質を求めているのが、今の日本人。
安かろう、悪かろうがなくなって、それ自体はいいけれども、
クオリティを実現しているのは、案外“中の人”の我慢だったりして。なんだかなぁ。
商売をやっていくうえで、大切なのは、
本質的には『固定客』なんですよ。
だから、どんな業種においても、『固定客』をつくる(育てる)ための努力が必要なのです。
(営業って、そういう仕事だと思うんですが)
短期的に集まってくれる浮動層のお客様も大事だけれど、
いつも来てくれる、信頼してくれるお客さんを簡単に手放す、
そういうことをすると、何やってもダメですよ。
(これって、本来政治の世界なんかも同じ、だと思うんだけども…)
もう少し言えば、
“サービス”という言葉の意味を取り違えないこと。
あれもこれもやる、ではないんだ、
少なくともいえるのは、『お客様は”お客様”』なんじゃないかな。
提供する側、される側が両方満足している状態こそが、正常。
言いたいことは、日本って、顧客満足度は高いけれども、
社員の満足度って、本当に高いのかなぁ?って疑問。
中の人の我慢で商売を成り立たせているところで、
それが崩壊することは目に見えているのに。みんな、頭の中ではわかってる。
本来は、それを経営者が変えていくべきこと、なんだよね。
さんざ、いろんなところで言われ続けていることだけれども、
自分がそういう立場になって、改めて思ったので。