筋トレを無料で習ってはいけない
これは、私がパーソナルトレーナーだから書いている記事ではない。誰かが苦労して学んだことに対して対価を支払わないなんてとんでもない!ってことを言いたいわけでもない。
結論から言おう。誰かからお金をもらわずトレーニングを習った場合、あなたとその人との間には筋肉的上下関係が発生し、今後も筋トレだけでなく全てにおいてマウントを取られる可能性が非常に高くなる。あなたが支払うべき対価がお金ではなく服従や忠誠になってしまうのだ。
そうなると人間関係が崩れるだけでなく、そのジムにも行きたくなくなり、最悪筋トレが嫌いになる可能性がある。
トレーニング初心者の頃、あなたは誰かに筋トレを習ったことがあるはずだ。教えてくれた誰かってのはトレーナーかもしれないし、ジムにいるデカい人かもしれない。それがトレーナーなら、お金払ってるんだからトレーニングを習うのは当然の権利なので問題はないけれども、会員同士や友達に教えてもらうと、自分は対価も支払わずに教えてもらっているという後ろめたさに似た感情が芽生えてしまう。よっぽど図々しくない限りは。
そうなると、多少なりともこの人は自分より上の存在だという風に認識してしまうし、教えている側も多少なりとも自分の方が上、という感情になる。教える側と教わる側という構図が生まれてしまう。
あなたがその人にトレーニングを教えてもらえば教えてもらうほどその構図は確固たるものになり、あなたがベンチプレスをしていようものなら「もっとこうした方がいい」と望んでもないのにダメ出しされたり、「大胸筋を肥大するには」という持論を延々と聞かされる。今日はこのトレーニングしようとしてもその人のメニューに付き合わされる。それにうんざりしたとしても、教わっている立場のあなたが突っぱねることは難しい。
ついにはあなたの仕事や人生にまで口を出すようになってくる。対等な相手なら議論できるが、向こうは俺の方が上やモードになっている。こちらも筋トレでマウント取られている以上不利な立場になっている。
ここまでくるとマジで面倒なことになる。あなたが僕みたいに無償で受け取ることが苦手なタイプで、相手がつけあがるタイプだととてもタチが悪い。実際こうなってしまったことで、僕は以前通っていたジムを退会して違うジムに通うようになったし、その人との友情も壊れてしまった。
これは実話というか、僕の体験談。自分の体験をふまえて、じゃあそういう事態を予防するにはどうすれば良いかについて考える。
1・対価を支払う
知り合いに教えてもらうとしたら、まずはこれに尽きる。あなたはお金を支払う、相手はノウハウを提供する。与えられた分だけの対価を支払えば、あなたは弟子ではなくクライアントだ。フラットな関係性に近づけることができる。
しかしながらやっぱり知り合いや友人という関係性に、教える教わるという関係性が乗っかるので、純粋な友人関係ではなくなる。けど与えられっぱなしの関係よりよっぽどマシ。
友達がやってるラーメン屋さんでラーメン食べたらお金払うし、友達の美容室で髪切ってもらったらお金払うみたいな感じです。(?)
2・トレーナーを雇う
1では知り合いに習うなら対価払った方がいいって話だけど、それも抵抗あるならやっぱりトレーナーに習った方がいい。トレーナーは教えるために存在していてそれが仕事だし、やっぱり一般の人より知識も技術も経験もある。
ジムにいるデカい人や友達は経験則でやっている可能性が高いけど、トレーナーなら資格を保有していたりある程度一般化されたスキルがあるはず。
また、教わる→お金を払うというだけのさっぱりとした関係なのもいい。っていうか、スキルよりもこっちがはるかに重要だと思う。知り合いはお金払っても良くも悪くも知り合いのままだけど、トレーナーならドライに付き合える。
まとめ
友達に筋トレ教えてもらうとマウント取られるで気をつけなはれや、って話でした(短っ
それを回避するためにはやっぱりトレーナーに習った方が後腐れないです。今日び、トレーナーよりもトレーニング上手な人なんてたくさんいますけど、それを差し置いてもトレーナーに教えてもらうということは人間関係的にメリットがあります。
僕のクライアントも知り合いや友人が多いですが、対価を頂いているので彼らも僕に遠慮する必要はないし、僕も甘えずにサービスを提供することができます。
もうすでに僕と同じ状況になってしまった人は諦めて違うジムに移ることを勧めますが、これからトレーニングを始めたくて誰かに習いたい、って人はぜひトレーナーを雇うことをお勧めします。