きんいろの月舟。
夕暮れに傾く空、
小指の爪で引っかいたような月、
淡く、儚く、
消え入りそうで。
あなたはきっと
痛いというのでしょう。
その儚さゆえに。
あまりの愛しさゆえに。
ひりひりと細い
空にあいた窓から
覗く
あちらとこちら。
深い、深い闇に落ちて。
凍りつくような痛みさえ、
喜びに変え
漕ぎ出せば
きんいろの月舟。
恍惚に抱かれ
天の川にうかぶ。
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夕暮れに傾く空、
小指の爪で引っかいたような月、
淡く、儚く、
消え入りそうで。
あなたはきっと
痛いというのでしょう。
その儚さゆえに。
あまりの愛しさゆえに。
ひりひりと細い
空にあいた窓から
覗く
あちらとこちら。
深い、深い闇に落ちて。
凍りつくような痛みさえ、
喜びに変え
漕ぎ出せば
きんいろの月舟。
恍惚に抱かれ
天の川にうかぶ。
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