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日本代表の盛り上がりを更にブーストさせる、車いすバスケ連盟”なかのひと”の、ポジティブな「ツイ廃力」

東京パラリンピックで、車いすバスケットボール男子日本代表が銀メダルを獲得しました。

その最中、日本車いすバスケットボール連盟の公式ツイッターも話題に。

パラリンピック開幕前は、車いすバスケが取り上げられた記事の紹介をしながらカウントダウンをするツイートが中心だった公式ツイッター。
しかし、パラリンピックが開幕し試合が行われるようになると、その"なかのひと"の個性が爆発。

パラリンピック開幕時点では3000人程度だったフォロワー数は、9月1日には1万人を超え、男子の決勝が行われた9月5日には2万人を突破。
(9月17日時点では2万5千人のフォロワーを抱えるアカウントになっています)

私もツイッターを拝見していて、この"なかのひと"のポジティブな「ツイ廃力」が、車いすバスケ日本代表の盛り上がりを更に加熱させたのではないか、と思うように。

そこで、そのポジティブな「ツイ廃力」について、私が思った5つのポイントにまとめて、分析してみました。

ポイント1.フォロワーとの積極的な交流

パラリンピック開幕前から、リプライや引用ツイートをした方には積極的に返信をしていて、反応してくれた人に対してまめに返事をしていた"なかのひと"。

リプライでは名前を呼んで返事をすることも多く、公式ツイッターから丁寧な返事をもらえたら嬉しくなるし、親しみも湧いちゃう、という感じ。

バスケットボールのバボさん、すべすべさん、グルググさん、Zawaさんなど、バスケの情報を得るためにツイッターをしていれば絶対名前を見かける有名なファンの方々もしっかり認識されていたあたり、界隈のことを熟知されているなと。
(皆さんフォロワーが多く、発信力強めな方々ばかり)

ポイント2.普段車いすバスケを観ていなかったバスケファンへの訴求

パラリンピックの期間中、「Bリーグとかはよく見るが車いすバスケまでは関心を広げられていない」という人に訴求するツイートもよくされていました。

たとえば、8月27日のツイートでは、島根スサノオマジックのホーム会場に行ったことがあり、チアリーダー・アクアマジックに所属していたHONOKAさんの引退セレモニーの時も行ったことを明らかに。
このツイートは"なかのひと"の素性が気になるきっかけの一つになった上、チアリーダーを推す気持ちが分かるファンの心もガッツリ掴みました。

また、川崎ブレイブサンダースの篠山竜青選手など、期間中に言及したBリーグの選手にも積極的にコメント。
普段車いすバスケに関心が薄かったBリーグファンも興味を持ったり、少し興味を持っていた人もその気持ちが強化されたりする、良いキッカケになったと思います。

ポイント3.著名人を巻き込む力

Bリーグ選手の他、バスケ以外のスポーツ選手や芸能人など、著名人が言及した際にも積極的にツイート。

番組で車いすバスケについてコメントした櫻井翔さんや、国際パラリンピック委員会の特別親善大使を務めた香取慎吾さんなどにも言及。
素直に嬉しいという気持ちがにじみ出ている一方で、「好きなことについてこの人も話題にしてくれてるんだ」と知ると嬉しくなる気持ちも理解されて、ツイートしている感じ。

また、乙武洋匡さんや山里亮太さんなどとは双方向のやり取りが続き、男子の決勝が終わった後に乙武さんから「この数日間、夢のようなときを一緒に過ごせて幸せでした」という言葉を受け取っていたほどでした。

ポイント4.試合観戦の感情を素直に表現したツイート

女子の初戦があった8月25日以降、試合中にリアルタイムでツイートを積極的にするようになり、その熱量はまさに熱狂的ファンがつぶやくそれ。
勝利した後には「あ」を47個並べたツイートで、言葉にならない嬉しさを表現していました。

この後も試合がある度に思いが溢れちゃう実況ツイートを大量に行い、その熱狂具合はどんどん加速。

男子がメダルを確定させた準決勝では、感動のあまりに絶叫して泣いている様子が伝わるツイートを投稿し、「車いすバスケのメダル確定に公式ツイッター絶叫」という見出しでスポーツ報知のWEB版でも取り上げられたほど。

一方、男子が初戦を迎えた8月26日には、中継していたNHKの実況について要望を述べたツイートも。

これは1.4万リツイート以上拡散され、特にNHKを批判的にコメントする意見を寄せた人に対しては、補足のフォローを入れるリプライを送っていたのも印象的でした。

盛り上がるところでは我を忘れて熱狂的になりながらも、自分なりの意見を述べつつ、人の意見も丁寧に受け止める。
バランス感覚を保つその姿勢は見習わなきゃと思います。

ポイント5.フォロワーを信頼しているからこその、効果的なタイミングでの呼びかけ

女子が初戦を迎える前日には車いすバスケのルール動画を紹介したほか、快進撃が続く状況ではリツイートでの拡散やフォローを依頼するなど、効果的なタイミングで行動を促すツイートをしていたのも印象的でした。

男子の準決勝進出が決まった時にフォローの依頼をするツイートでは、「ひとりでも多くの人と一緒に戦いたい」と率直な想いを述べていて、この「健全な共犯関係」を築こうとする感じ、乗っかりたいなと思わせます。

また、男子の決勝直後には、「やってみたいなと思ったら一歩踏み出してみて」と呼びかけるツイートや、車いすバスケ連盟のサポーター制度があることを知らせるツイートを投稿。

感無量のタイミングでサポーター制度の存在を知らされたら「登録したい!」「拡散しよう!」って思うのは自然な流れで、チャンスを逃さない感じはさすがだなと。
(私も会員登録しました)

その一方、8月31日には「どうすればまだフォローしていない観戦者に届くのか、良い方法があれば教えてほしい」という趣旨のツイートを投稿。

"なかのひと"としての悩みを出しつつも、フォロワーを信頼しているからこそ、素直にフォロワーを頼るツイートをしていたことも印象的でした。
双方向のやり取りを大事にしたい姿勢が伝わってきます。

まとめ

ここまで、日本車いすバスケットボール連盟"なかのひと"の驚異的でポジティブな「ツイ廃力」について、私が思った5つのポイントを挙げました。

車いすバスケットボールが盛り上がっている大前提として、日本代表の皆さんの活躍があるのは言うまでもありません。
しかし、その盛り上がりを今後も継続させるためには公式が発信するSNSの存在も重要になるはずで、その点で日本車いすバスケットボール連盟の公式ツイッターは今後も役割を果たしていくのだと思います。

何より、"なかのひと"がツイッターの特性をしっかり理解して公式ツイッターを運用する感じがすごいなと思うし、面白そうな人柄が存分に伝わってきて、魅力があるなと。

"なかのひと"の「ツイ廃力」、おそるべし。私も見習わなくては。

では、また。

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きんきんきん。
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