夜中のラヂオ。
私は毎晩、就寝時にラヂオ📻を聴くのを週刊にしている。理由はあまりに無音だと安眠できないからである(個人的理由です)。
(2022年5月5日)は、端午の節句、こどもの日🎏。
菖蒲湯🚿と言っても、我が家は一度も入った事はないのだが)に入る日でもあるのだが・・・😗。
TVを消し布団に潜って、ラヂオをつけた。
家にあるラヂオはプリセット3局つきのもの。うちでは真ん中をJOQR-FMに合わせている。ので、その真ん中を押して布団に潜りつつラヂオのヴォリュームを下げて番組を聞いていた。
若い女性が、パーソナリティを務める番組が流れてきた。
私は、なんとはなしにその番組を聴取していた。
そのパーソナリティは、トーンが高く甘ったるい声調の人だった。
トークの内容が5月5日の話題になり、菖蒲湯の事を話し始めたときだ。
パーソナリティはこう話し出した。
「えー、“しょうぶ湯”の“しょうぶ”って何?何なの?・・・(略)・・・「勝負」なんだ(笑)❗😄」
「な、何も知らないのか😯…❗」思わず独りごちる自分がそこに居た。
「菖蒲湯」とは中国が起源の行事。邪気を払う為にサトイモ科の植物・菖蒲を使い、根を煎じて茶🍵にしたり、あるいは葉🌿や根を風呂🛀に入れたりするものなのだ。日本には奈良時代の頃に伝わり、時代が下るにつれ無病息災や男の子の声調を願う年中行事に変わっていった。それについてはウィキペディアにも詳しく載っている筈だ。
しかし、そのパーソナリティはサトイモ科のショウブではなくアヤメ科の「ショウブ≒花菖蒲」の話をしてしまっていた。
「アヤメの葉を入れるんでしょ?」・・・違う!違うって😫💦💦。
確かに菖蒲湯は細長い劍のような葉を湯の中に入れるのだけれど、それはアヤメ科の花菖蒲の葉ではなく、⇑上述の如く病気や邪気を払う為に使われている薬草の一種なのであり、花菖蒲は葉が菖蒲に似ているからそう呼ばれているだけなのだ。スマホ📶で「菖蒲湯」と検索すればわかる話なのに、そのパーソナリティは、
「えー、勝負って、なんたらかんたら〠➰▲◎?‰✖。。。」と続けていた。(放送局のスタジオでは出演者のスマホ使用は禁止事項なのかな?🙄)
ともあれ、彼女は(私達も、そして私自身もどちらかといえばそうなのだが)伝統的な年中行事をよく知らなかったのだ。
そのうち話は、菖蒲湯の話から豆🫘の話に移り、家にあった豆に芽🌱が出てきたと言い出し、それが「豆苗」と言ったと思ったら、
「グリンピースって『グリンピースの木から出来るのかなって思って」旨の話をし出した。 ・・・😳????
「豆というのは木には生らないんだって!蔓に生るんだって!😫💦💦」
如何やらそのパーソナリティは、有名な童話「ジャックと豆の木」(正確には「ジャックと豆のつる」だったはず)。と「豆苗」を混同しているらしかった。
さっきの「菖蒲湯」関連の話に戻るけど、5月5日「端午の節句」には「菖蒲」と「尚武=武術を尚ぶ」とをかけて(語呂合わせ。菖蒲の葉と刀剣の形が似ていることからと言われている)、花菖蒲を五月人形の飾りとして使う。なので、「菖蒲=勝負」は誤り。
このパーソナリティに限らず、私達は今少し、昔からの伝統行事などについて多少なりとも必要な知識は知っておいたほうがいいものだ、と思ってラヂオをJOQRからNHK−FMに変えて、布団に潜って眠りについた次第です。