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〜地域おこし隊発〜八多のいいひと、みいつけた! 序章

こんにちは。神戸地域おこし隊の木村です。
ここでは僕が着任した神戸市北区八多町で頑張る人たちにフォーカスしてインタビュー形式で紹介していきます。八多町の魅力を人を通してどんどんお伝えしていきますのでご期待ください。

初日。趣味のチェロを携えて

その前になぜ僕自身がこうして地域おこし隊となったのかについてを書き起こしておきます。そもそもどうして奈良にいた僕がこれまで全くご縁のなかった神戸に来ることになったのか。今から考えてもなかなかに「思いは実る」的な出来事がたくさんありました。

命の意味を考える

最初のきっかけは、二人目の子供が産まれたことでした。
出産前に先天的病気が発覚し、生後も2日目に手術を経験するなど、出産してから子供が家に帰ってくるまでに3ヶ月かかりました。家での育児が始まってからも成長はゆっくりで、とっても健康優良児な一人目と比べると何もかもが真逆のような状態。日本の医療水準とアクセスの良さに感謝しつつ、命の尊さや五体満足の健康体であること自体が奇跡のようなことなのだと子供の世話をしながら日々感じていました。

一度きりの人生、せっかく自分は健康に生きさせてもらっているのだから、もっと自分自身を表現できる場所に身を置きたいと考えるようになり、自分がやりたいことやるべきことに思いを巡らせていました。
自然の中で暮らしたいという思いと、ずっと続けてきた趣味のチェロから、木=林業というところに着目して、林業体験のオリエンテーションに参加したこともありましたが、もう少し何かを作るということにフォーカスしたいと思ったときに、農業がぴったりなのではないかと考えるようになりました。

「食べるものが体を作る」という基本的なことに立ち返ると、やはり自分自身が食べたいものを作ることが第一ということで、最終的に野菜(命)が自分の生命力によって実る、自然農に行きつきました。

可能性を探る

ただ、農家の出身でもなく栽培経験もほぼない素人がいきなり農業をできるわけもないので、まずは同じような栽培志向性の農家にお話を聞きに出向いたり、農作業の手伝いをさせてもらったりなど、情報と自分自身の適正判断の材料を集め始めました。
実際に畑に立って青空の下、農作業に勤しむというのは思っていた通りすがすがしいところもあれば、秋口に活動を始めたこともあり厳しい寒さに凍えそうになることも。それでも畑というフィールドが会社で机に座っているより自然をそのまま体感できる環境であることは間違いないし、畑の中で将来の自分を想像してわくわくする感情が湧いてきたことを覚えています。
足を運んだ現役の農家から話を聞くと、やはり農業で食べていく厳しさを話されることが多かったのですが、その中で引っかかった話として土地選びの問題があり、最初は奈良でと考えていたものの場所選びから再スタート。都市部との距離や風土、行政支援なども考えた結果、神戸市に一番の魅力を感じました。

思いは実る

神戸でと思ったものの伝手も何もない状態では何をとっかかりにしようかなという状態でした。
そんな中、たまたま妻の友達から北区の大沢町で有機農業の教室があるという情報をゲット。ただ、その時にはもう募集は締め切られていて、人気の講座ということで受講は難しいかなと思ったものの、ダメもとで問い合わせをしてみると、なんと受講予定者のキャンセルがありで受講することができました。さらに神戸で知り合いを増やすべく八多町の里づくり拠点施設「magatama field」さんのイベントにも参加し、月に2回の神戸遠征が始まったのが実に半年ちょっと前の2024年4月でした。初めて八多町に訪れた時に、高速を降りて町中から一つ丘を越えると途端に田園風景が広がる様に魅せられて、ここに住みたいと思ったことが思い出深いです。
それからは、「magatama field」のオーナーから、インターネット上での移住登録フォームを教えてもらい、移住相談をして、その流れで地域おこし隊の募集情報を知り応募するという流れるような数か月間となりました。そして、2024年10月より八多町担当の地域おこし隊として着任することになりました。

未来の移住者に向けて

まだ八多町にきてわずか2か月弱ですが、おかげさまですでにいろんな方とのつながりができて、ますますいい町だという思いを強くしています。こうして僕は今地域を盛り上げていく側になったわけですが、八多にはこんな魅力的な人たちがいるということを、これから移住する人たちに向けて発信していきますので、これを読んでイメージを膨らませて希望とワクワクを胸に飛び込んできてくれたらと願っています。

田園風景の広がる八多町




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