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トークバックスイッチを作った話

据え置き型のマイクスイッチを作りましたよと。ファンタム電源対応。

材料

・プラケース タカチSW125
・XLR端子 ノイトリック
・プッシュスイッチ LP0115CCKW01C
・ロッカースイッチ
・抵抗 1MΩ
・電解コンデンサー 1000μF 16V

プッシュスイッチについて、押していない状態で回路が繋がっているノーマリークローズ(NC)の押しボタンがなかなか見つからず、結局DigiKeyで購入。もっと静音のものがあればそちらをおすすめします。

簡単回路図


スイッチを2個直列に繋ぐのがポイントです。常時オンモードと押しボタン押してるときだけモードの切り替えができます。
通常時はスイッチの回路が繋がっており、HOTとCOLDが短絡しマイクがオフになっています。

10MΩの抵抗はスイッチのノイズを抑制するためです。抵抗値なんてデカければデカいほどいいですからね(知りませんけど)。

コンデンサーはHOTとCOLDがショートしたときの直流電流によるノイズを防ぐためのものです。極性のある電解コンデンサーを使用しているので(必要ないかもしれませんが)図のように2個使用しています。本当なら無極性のものを使いたいところですが用意がめんどくさかったです。
ファンタム電源というと48Vですが、これは1と2,3間の電圧です。2,3間の電圧は音量に依存するんじゃないでしょうか。
マイクレベルならVpeakは1Vいかないのでコンデンサー1個でも逆耐圧は大丈夫だと思いますが…XLR端子には何を挿されるかわからんので、LINEレベルが来ても大丈夫なようにコンデンサーを2個使用しました。
1kHzサイン波のとき、ラインレベル標準の+4dBuでおよそ1.3V、最大であろう+24dBuでおよそ17Vです。今回使用した耐圧16Vで、ギリ大丈夫でしょう。「インピーダンスバランス」というバランス接続も存在するので、ある程度の耐圧があったほうが安心かもです。また、静電容量が小さすぎると低音がミュートし切れず漏れ出てくるので気をつけてください。

なお、僕は電気に詳しいわけではないので大ウソを書いている可能性が高いです。あしからず。

制作

プラなので穴開け簡単ですね〜

部品を取り付けてみまして

ワニ口クリップで仮に繋いでみたところ上手くいったので、ハンダ付けです。ノイズに強くするため、なるべくシールドを付けました。雑ですが動くのでいいんです。

なかなかいいかんじですね〜

電気的なノイズは無かったのですが、ボタンを押す際の物理的なノイズがかなり大きくなってしまいました。
ボタンと本体の間や本体内にスポンジを詰めてみましたが効果はよくわかりませんでした。

最後にテプラでも貼って完成です。

あ、そうそう、ちゃんとゴム足も付けてますよ。

仕組み上完全なミュートにはなりません。今回の場合、-50dBのディマーってかんじです。また、スイッチの質が悪くて?ロッカースイッチってどれもこんなもの?プッシュオンのときスイッチをしっかり押し込まないと音が漏れ出て来ます。

スイッチ押下時の物理的なノイズについては、ミキサー側でノイズゲートのアタックを遅めに設定するなどすればほぼ解決します。マイクスタンドとしての機能は無くなりますが、今回のボックス→マイクケーブル→マイク とすれば、操作音は無音に近くなります。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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