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九州プロライティング&プロオーディオフェアに行ってきた
2025/2/18(火)・19(水)、福岡市民会館で行われました。私は遠方に住んでいるのですが、ちょうど博多に用事がありましたので初日のみ参加しました。
福岡市民会館は2025/3/23に閉館するそうで、ここでの開催は最後です。
フェアの目玉はスピーカー試聴会ですが、私は耳に自信が無いためここでは触れません。野暮用の都合で全メーカー聴けませんでしたし。自由に積極的に歩き回れて良い雰囲気だったことだけお伝えしておきます。
また、照明関係もわからないため触れません。
ホワイエ(ロビー?)的なところで各社が展示を行っていました。気になったところをピックアップします。
記憶を辿って受付から歩いた順に書いていきます。
タムラ製作所
TAMURAの卓は放送用に特化しているイメージですよね。(最近はシェアが落ちている印象です。日本メーカーとして頑張ってほしい。)
NT110
最上位モデルNT880はオールナイトニッポンでも使われていることで知られていますが、その小型モデルです。
f100
新しい!ラジオ放送向けだそうです。おしゃれなフォントのfで書かれていますが、読みは普通に「エフ」です。
6フェーダーのパネルを複数接続する方式でカスタマイズが簡単。(CALRECのType Rに似ている…)
フェーダーパネルに接続するケーブルはイーサネットケーブル1本で済みます。(CALRECのType Rに似ている…)
まだ開発中だからか、EQなどを触ることはできませんでした。少人数化したラジオ現場で知識の無い人でも迷い無く触れるコンセプトのようですが、逆に詳しい人が詳しい設定をスムーズにできるかどうかについては十分確認できませんでした。
カフボックスを新規開発する予定は無く、引き続き従来型を使うかオープンプロトコルに対応し他社製品を接続するか、だそうです。
フェーダーの感覚が個人的に好きです。動かすとカクカクとトルクがかかるタイプ(TASCAMやDiGiCo)ではなく、TAMURAやYAMAHAのような滑らかなのが好きです。
Roland
ビデオスイッチャーを展示していました。人気で人が多く、時間に限りのある私は飛ばさざるを得ませんでした!
ノイトリック
様々な種類のレセプタクルが取り付けられたいつもの例のパネルのほか、いろいろ展示してありました。九州放送機器展ではイーサコンの製作体験を実施していましたが、今回はその様子はありませんでした、たぶん。
ゼンハイザー
こちら見たかったのですが人気でなかなか、、
スピーカー試聴会のためのマイクをたくさん提供されていました。
d&b
福山の某ケーブルさんの影響でライブイマーシブ関連の展示あるか?と期待していましたが、特に見当たりませんでした。まぁ、会場は狭いですし。d&bのスピーカはここ以外の他社ブースでも使われていて、人気なのだなぁと。
ティアック(TASCAM)
なんとなく眺めていたら、スタッフの方から積極的に説明してくださいました。わたくしただの学生だし(全員名刺を首から下げているのでわかります)肩身が狭いなぁ遠慮遠慮と思いながら見て回っているので、普通に接してくださるところは好印象です(何様やねん)。
Sonic View
フェーダーレイヤーが全てカスタムできます。さらに、カスタムの内容も複数保存して呼び出せます。カスタムボタン1にカスタムレイヤー3を割り当てる、みたいな。
フェーダーのトルクをかなりこだわっているようです。私はこのカクカク感が苦手なのでトルクをユーザ側で調整できるか尋ねたのですが、無理だそうです笑
SS-CDR250N
ラックに入って展示されていました。CDドライブはCD-9010やCD-6010と同じ、読み込みが速いやつだったりしますか?と聞こうと思っていて聞き忘れました。恐らく下位モデルと同様の遅いタイプでしょうけど。
DR-05XP
上位機種も展示されていましたが、前世代のDR-05Xを昔持っていましたので。
外観はほぼ何も変わっていませんね!USB-Cになったとはいえ通常カバーで隠れているので見分けは付かないのでは?
マール(Marc Soundsystem)
初めて聞きました。いやぁ無知無知。福井の会社だそうです。気さくなおじさんが対応してくれました。
MJW12
型番違うかもです。聞き忘れました。記憶を頼りにネット検索。
12インチのウェッジモニター。持ってみると、軽い!よく下に台車を置いてステージ上を移動したりしますが、これは手持ち余裕です。その割に十分な音量が出ます。話によると、エンクロージャーが良いんだとか。
20S
型番違うかもです。
小型のポイントソース。学校なんかにも納入しているそうです。
スピコンが下面にもあるのはスタンドに立てて使用する際にいいですね。学校のグラウンドに直置きされたとき砂が入らないか心配です笑
オーディオブレインズ
Martinをメインに展示していました。Flex Pointシリーズはいちばん小さいやつ以外工具なしでエンクロージャーを90°回転することができます。本体にわかりやすく角度表示があります。
FP12
同軸3wayポイントソース。クロスオーバーがボーカルの帯域に被っていないので、ボーカルの声がドンと出てくるそうです。
アンプ?DSP?で、音を届ける範囲を気持ち悪いぐらいはっきりと設定できるそうです。体育館のような響きまくる箱でも明瞭な音を届けられる。
音響特機
Smaart
定番ですね。ブース以外でも、スピーカー試聴会でも常にスクリーンに表示されていました。
RCF
アンプがおしゃれでした。スピーカーもたくさん展示してありました。
LEA
アンプがおしゃれ(同上)。設定を専用ソフト不要でブラウザから設定できるそうです。
アートウィズ
Meyer Sound MM-4XP
Meyer製、キューブ型の小型スピーカー。特殊な5ピン端子での接続で、汎用性は低そうだなぁ…という印象。
パルス
言わずと知れたケースメーカー。いつもワイン入れを展示していて面白いです笑
リワイアー
Waves LV1 Classic
巷で噂ですね!順番待ちが発生して少ししか触れませんでしたが、悪くなかったです。物理フェーダーもタッチパネルもiPadも全て連動していて面白かったです。
タッチパネルは角度が付いているので、タッチパネルにフェーダーを表示して操作するのは腕が疲れます。ジョブズがMacBookにタッチパネルを採用しなかったのと同じ理論です。
AVID S6L
みんな憧れるやつじゃないでしょうか。スピーカー試聴会のメインコンソールでもありました。触れただけで満足です。
TAMA マイクスタンド
重い!マイクスタンドといえば何も考えずK&Mですが、メーカーによって全然違うんですね。キックだけでも重く安定したこのスタンドにしたいものです。
ブームの固定部分にゴム板を挟んでいないので、ガチっと止まります。その他のネジも、締めていってじわっと止まるのではなくカチッと止まる感覚でした。
日本エレクトロ・ハーモニックス
ART BT-DI
Bluetooth接続で音声を受信できます。コーデックはSBCとAAC。音質はもちろん、安全性も期待できません…(スタッフさんもそう仰っていました)。イベントでのダンス系団体あるある、「このスマホから流してください!」に備えて持っておくと安心です。安心予備グッズにしてはでかくて重いですが、、、、
ヒビノ
卓はDiGiCoとアレヒを展示していました。
Shure Nexadyne5
ギターアンプ用のダイナミックマイク。思ったよりずっしりしっかりしていました。
タム・スネア用のNexadyne6は、形がちょっとかっこ悪いなぁとか思ったり。
オーディオテクニカ
BP3600
2nd Order Ambisonicsにも対応したマイクロホンです。8本のマイクが球形に配置されています。録音機能などがあるわけではなく、あくまでも8chのアナログ信号を出力するのみ。専用ソフトなども無いそうなので、音声をどう扱うかは完全にこちらに委ねられています。
中央の球体からマイクカプセルまで距離があるが、どのような目的か?を聞いたのですが、設計上しょうがないとの回答しか得られませんでした。マイク間の干渉とか、風防を付ける実用性とか、何かしら考えられて絶妙なところに落とし込んであるのでしょう。
YAMAHA
Rio3224-D3
8ch単位で音量メーターを表示する機能がありますが、それにはディスプレイ小さすぎ。まぁ使うかどうか微妙ですが。
ヘッドホンでモニターできる機能のほうが感触良かったです。ステータスLEDが全点灯しているチャンネルをモニターしている状態になります。わかりやすい。ダイヤルを回すだけで素早く変更でき、便利でした。HA直後らへんをヘッドホンで聴くことになります。卓でEQなどをかけても反映されるわけではありません。また、ヘッドホンのチャンネルがDanteから見えるわけではありません。
Danteとは別にコントロール信号用のRJ45が増えたのが地味ポイント。Dante系統とコントロール系統を分けたい需要が設備や放送にあるそう。MTXシリーズとの連携など。今まではラディウスサーバを立てる必要があったことをRio単体で完結できてしまいます。
DM7
固定のお客さんが長時間付いていて触れなかった!悔しい!ラウドネスメーターあたりを触りたかったのですが、ブロードキャストパッケージが後述のDM7Cには入っておらずDM7にのみ入っていました。くそ〜
DM7C
欲しくなりました。カスタムが4レイヤー5バンクと多すぎるほどあるのが素晴らしいです。
他社製でたまにある、レイヤーを切り替えてフェーダーが-infの位置に下がりきったはずなのに実際はちょっと隙間が空いてる、なんてことも無く。ワンダフル…。
プロセッシング能力にもまだ余裕があるそうなので、今後のアプデにも期待です。
RioD3未対応のファームで展示されていました。Nuendo live から音源を再生してチャンネルに立ち上げていました。
DM3
オートミキサーが搭載されたファームウェアで展示されていました。
CUE Clearの物理ボタンが無いからUser Defind Keyに割り当てられないっすかねぇ…という話をしたら、CUEのメーターをタッチするとクリアできますよと教えてくれました。
SEL同時押しでチャンネルリンクに飛べる機能が載ってて嬉しいです(by 載ってないLS9ユーザー)。
NEXO
ラインアレイとウェッジモニターを展示していました。ウェッジモニターはYAMAHAの同サイズのすぐ横に並べてあり、違いを比べやすかったです。
DTDというプロセッサも使われていました。
まとめ
楽しかったです!
商談相手でもないただの学生に、たくさんの方が丁寧に接してくださいました。ありがとうございました。
あと、福岡市民会館も、お疲れ様でした。
ここまで読んでいただきありがとうございました!