何に影響を受けるかは、自分が決めている。
誘ってもらった勉強会。
初対面の人たちと、これまでの人生のライフラインチャートを使いながら自己紹介。
今の業種も、バックグラウンドも、まったくバラバラな人たち。
男女や年齢、家族構成とかも、それぞれ違う。
話を聞いてみると、環境が違うから、ではなく、価値基準が人によって、まったく違う。
何を嬉しいと思うのか。
何をもって成功と思うのか。
環境を変えようと思うきっかけ。
耐えられないこと、許せないこと。
似たような体験をしても、
それを、自分の人生においてどんな位置付けにするかも、人によって違う。
何か大きなことの、当事者かどうか、で違うこともある。
でも、当事者だからって、みんながおんなじ受け取り方をするわけじゃない。
当事者でないとしても、ものすごく影響を受ける人もいる。
人生ではいろんなことに影響を受けて、
時には、周りのことに流されてしまうように感じてしまうこともある。
良い影響を受けた、悪い影響を受けた、
流されてしまった、染まってしまった。
だけど、出来事は、出来事。
そのことにどう意味づけをして、
どんな影響を受けるかは、
実は、自分でちゃんと選んでいるのかもしれない。
他の人のライブチャートを見せてもらって、自分も書いてみて気づいたのは、
わたし自身は、起こった出来事に対して、自分の人生と関連づけて考えることが多いんだな、ということ。
起こったことに対して、ひとつひとつ意味をつけて進路を変えたりするから、行き当たりばったりなことも多い。
それはそれで大変と思うこともあるけれど、目の前のことを気にせず、遠くのゴールに真っ直ぐ進むことは、わたしには難しいのかもしれない。
行き先は決まっていても、
面白い看板があれば記念に写真を撮って笑いたいし、
三つ葉がたくさんあれば、四つ葉がないか探してみたくなる。
悲しいニュースを耳にすれば、どうしてそんなことが起こったのか、考えたくなる。
雨が降ればちょっとお茶しに寄り道したり、
心動かされるものがショーウィンドウに並んでいれば、手にとってみずにはいられない。
そういうのぜんぶ無視して行き先に行っても、ちょっと淋しくなってしまう。
反対に、行く先々のちょっとしたことを楽しんで、結果、行き先にたどりつくのが大変でも、今日はいい1日だったなーと、満足してぐっすり眠れる。
だから、何に影響を受けて自分の人生をどう紡いでいくかは、
結局は全部、自分で選んでいるんだな。
たとえ、何が起こるかわからないとしても。
自分ではどうしようもできないこともあったとしても。
その中でどうするかは、自分で選ぶことができる。
だから、これからも諦めず、何かのせいにせず。
自分のために、ひとつずつ選んでいこう。
そして、ひとりひとりがそうやって、自分の人生に責任もって生きてきていることを想像しながら接していこう。
ひとりひとり、価値基準も意見も違う。
それぞれが自分の命の重さを背負って真剣に生きている。
そのひとに、自分のことを理解してもらいたいなら、真剣に伝えなきゃいけない。
それくらい、コミュニケーションは、大切にしなきゃいけない。
自分と同じだろうなんて、思っちゃいけない。他人も、自分も、同じくらい大切にする。
理解し合えない可能性もある。
それでも理解し合いたいなら、真剣に、丁寧に。
そんな、大切なことを学んだ夜でした。