Child penaltyを無くすには?
こんにちは。台東区のママ弁護士木村さちこです。
台東区で年子2児(6歳・5歳)の子育て中です。
今回は、ニュース記事を見ていて気になった
「Child penalty」という言葉について書いてみようと思います。
引用記事はこちらです。
この「Child penalty」という言葉に、衝撃を受けるとともに、この言葉は
ある個人が子育てすることが、
経済合理性的には"損"になる
という現実を、これ以上なく的確に表した言葉だなと思いました。
何を隠そう弁護士の私も、弁護士2年目で妊娠が判明しましたが、
妊娠6ヶ月目で切迫早産になり(因果関係あるか不明ですが、当時の平均退勤時間は22時くらいでした)、
仕事がドクターストップ、強制休職となり、働けなくなったことから
弁護士1年目(つまりは初任給)と比べても、
年収が3分の1以下
になりました。
その後、結局無事に出産し、第一子0歳で仕事復帰しますが
年収は弁護士1年目比で
約6割
になりました。
その後、第二子を続けて出産するので、もちろんその後の年収も似たようなのが続き
段々と、戻っていきました。。
私の場合は弁護士で、個人事業主(自営業)であり、会社員とはまた違うのですが
収入が!!!
20%と言わず。激減!!!しました。
よく、弁護士なんだからシッターでも家事代行でも頼めばいいんじゃないかとか、言われましたが。。
使ったら赤字ですよ💸💸💸
まぁでも、実家に頼れない泣く子も黙る核家族ファミリーなので、しかも夫も(自粛)なので、
背に腹はかえられず、ある程度は使っていました。。(今もです)
確かにそのうち、年収は戻ったので、必要経費(※シッター代は経費にならないらしいですが何とかしてほしい)だと思えばなんとか…
まぁとにかく、私の場合も、子供を妊娠して産んで育てて、
経済的には相当の"penalty"を負いました。
(な、何も悪いことをしていないのに、むしろ将来の税収と労働力に貢献しているのに、penaltyって…!!)
引用記事によりますと、このChild penaltyを無くす一つの有効な方法が、
認可保育所の入りやすさ
であるとのことであり、
特に0歳児保育を享受できると効果が大きい可能性が報告されている
とのことです。
確かに、私の場合も、子供2人とも、0歳で認可保育園に預けましたので(場所は家から遠いけど…)、
収入が戻るのは、早かったと思います。
さらに、筆者はこれだけでは不十分である、として
女性に家事育児が偏ってしまっている状況を打破しない限りChild penaltyの是正は難しい
男性が育休を取得して、育児と家事がいかに大変かを少しでも知って、家庭内労働の負担をシェアすることが必須
男性が専業主夫という選択や一時的に家事育児に専念するなど、男性に対して女性のような多様な生き方を認める風土構築も重要
国や自治体には、お金のバラマキ政策だけでなく、男性のための育児・家事学級を作ってほしい!
と提言されている。
ほんと、これですよね。。無条件降伏です。。
でも最近は、保育園の送り迎えもパパさんが多いし、公園に行ってもパパさんばかりいるときもあるし
だいぶ、昔とは様子が変わってきているなと感じる局面が多くあります。
「夫ガチャ」とか言われるように
男性によっても、家事育児に対するリテラシーの個人差がありすぎるな、とも感じるのですが
行政としては、パパ学級や父子手帳の交付率向上などを通じて
パパに本当はいちいち言わなくてもやってほしい、見えない家事の見える化や
年齢別育児のHowtoなどについて、
啓発をこまめに図っていく
ことが大事なのではなかろうか、と思います。
そうした意味では、昨今話題の
伴走型子育て支援
についても、面談をパパも一緒に受けることを推奨するとか、なんならパパだけで受けるとか
工夫できたらよりよい制度になるのではないかと思います。
あと、いちいち言わなくてもパパにやってほしい見えない家事・育児については、今度また記事にしたいと思います…!
台東区のママ弁護士
木村さちこでした!!