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Child penaltyを無くすには?

こんにちは。台東区のママ弁護士木村さちこです。
台東区で年子2児(6歳・5歳)の子育て中です。

今回は、ニュース記事を見ていて気になった
Child penalty」という言葉について書いてみようと思います。
引用記事はこちらです。

女性の賃金が男性よりも低い傾向なのは、世界中で確認されている。実はこれ、経済学研究では「Child Penalty」(チャイルド・ペナルティー)で賃金減少の大部分の説明ができるとの報告もある。「Child Penalty」とは、子供のいる女性が、育児時間捻出のために時短労働や退職をする必要性に迫られて、女性の就業率や収入が長期的に低下し続ける現象を指す。

 因果関係に配慮した近年の研究では、出産前に比べて女性は長期にわたって20%も年収が下がり続けている状況が確認されている。このような状況では、収入減を回避するために出産を諦める女性が存在していても不思議ではなく、少子化の直接的な原因にもなりうる。

子供を産むと年収2割減が続くペナルティー…産後3カ月で復帰したエコノミストが訴える"重大な少子化の原因"
プレジデントオンライン(2023年2月13日)

この「Child penalty」という言葉に、衝撃を受けるとともに、この言葉は
ある個人が子育てすることが、
経済合理性的には"損"になる

という現実を、これ以上なく的確に表した言葉だなと思いました。

何を隠そう弁護士の私も、弁護士2年目で妊娠が判明しましたが、
妊娠6ヶ月目で切迫早産になり(因果関係あるか不明ですが、当時の平均退勤時間は22時くらいでした)、
仕事がドクターストップ、強制休職となり、働けなくなったことから
弁護士1年目(つまりは初任給)と比べても、
年収が3分の1以下
になりました。

その後、結局無事に出産し、第一子0歳で仕事復帰しますが
年収は弁護士1年目比で
約6割
になりました。
その後、第二子を続けて出産するので、もちろんその後の年収も似たようなのが続き
段々と、戻っていきました。。

私の場合は弁護士で、個人事業主(自営業)であり、会社員とはまた違うのですが
収入が!!!
20%と言わず。激減!!!しました。

よく、弁護士なんだからシッターでも家事代行でも頼めばいいんじゃないかとか、言われましたが。。
使ったら赤字ですよ💸💸💸

まぁでも、実家に頼れない泣く子も黙る核家族ファミリーなので、しかも夫も(自粛)なので、
背に腹はかえられず、ある程度は使っていました。。(今もです)
確かにそのうち、年収は戻ったので、必要経費(※シッター代は経費にならないらしいですが何とかしてほしい)だと思えばなんとか…

まぁとにかく、私の場合も、子供を妊娠して産んで育てて、
経済的には相当の"penalty"を負いました。

(な、何も悪いことをしていないのに、むしろ将来の税収と労働力に貢献しているのに、penaltyって…!!)

引用記事によりますと、このChild penaltyを無くす一つの有効な方法が、
認可保育所の入りやすさ
であるとのことであり、
特に0歳児保育を享受できると効果が大きい可能性が報告されている
とのことです。

確かに、私の場合も、子供2人とも、0歳で認可保育園に預けましたので(場所は家から遠いけど…)、
収入が戻るのは、早かったと思います。

さらに、筆者はこれだけでは不十分である、として

  • 女性に家事育児が偏ってしまっている状況を打破しない限りChild penaltyの是正は難しい

  • 男性が育休を取得して、育児と家事がいかに大変かを少しでも知って、家庭内労働の負担をシェアすることが必須

  • 男性が専業主夫という選択や一時的に家事育児に専念するなど、男性に対して女性のような多様な生き方を認める風土構築も重要

  • 国や自治体には、お金のバラマキ政策だけでなく、男性のための育児・家事学級を作ってほしい!

と提言されている。
ほんと、これですよね。。無条件降伏です。。
でも最近は、保育園の送り迎えもパパさんが多いし、公園に行ってもパパさんばかりいるときもあるし
だいぶ、昔とは様子が変わってきているなと感じる局面が多くあります。

「夫ガチャ」とか言われるように
男性によっても、家事育児に対するリテラシーの個人差がありすぎるな、とも感じるのですが
行政としては、パパ学級父子手帳の交付率向上などを通じて
パパに本当はいちいち言わなくてもやってほしい、見えない家事の見える化
年齢別育児のHowtoなどについて、
啓発をこまめに図っていく
ことが大事なのではなかろうか、と思います。

そうした意味では、昨今話題の
伴走型子育て支援
についても、面談をパパも一緒に受けることを推奨するとか、なんならパパだけで受けるとか
工夫できたらよりよい制度になるのではないかと思います。

あと、いちいち言わなくてもパパにやってほしい見えない家事・育児については、今度また記事にしたいと思います…!

台東区のママ弁護士
木村さちこでした!!


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