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鳴り物入りでプロ入りした根尾昴。プロ7年目の覚醒へ
2月18日、今日からこの冬最後の大寒波となった。この冬5度目である。
どうやら今回は、今月2度目の祝日を迎える「天皇誕生日」の三連休まで続くらしい。
しかしこの冬はこんなに寒い冬とは想定していなかったのだ。
さてキャンプも後半だが、気候の暖かい沖縄は練習試合だけで4試合が行われている。いよいよこの週末からオープン戦が始まる。多くの野球ファンも待ち遠しい季節まで来た。
そんな中今回取り上げるのは、鳴り物入りで中日に入団した中日の根尾昴について触れてみたいと思う。
高校時代、二刀流として注目を集めてプロに入りし、当初は野手として登録されていた。しかし投手登録となり4年目となる今シーズン、プロ初勝利をかけて挑む。
2000年(平成12年)4月19日、岐阜県に生まれた。大阪桐蔭高校時代は、藤原恭大(ロッテ)・横川凱(巨人)・柿木蓮(元日本ハム)らと共に、夏の甲子園大会で活躍。「大阪桐蔭世代」として春夏連覇を達成した。
2018年(平成30年)のドラフト1位で中日に入団。4チーム競合の末であった。
野手登録までの間の4年間にて、最多出場したのは2021年(令和3年)の72試合に出場。この年プロ初本塁打も放っている(2021年5月4日・対DeNA戦)。
そして迎えた2022年(令和4年)、この年から就任した立浪和義監督の下、3月8日から投手登録へと変更された。
しかし投手に変わったとはいえ、去年までの3年間。未だプロ初勝利を挙げられていない。
ここまで通算30試合に登板し、0勝1敗。防御率3.65。なかなかプロでのカベは厚いのだ。
今シーズンから井上一樹監督となり、背番号もこれまでの「7」から「30」に変更となった。
シーズンオフに根尾は、井上監督から相当ハッパをかけられたに違いない。6年間背負ってきた背番号「7」との決別となった。
根尾は投手として、最速154㎞のストレートに、スタイダー・フォーク・カットボール・ツーシームを操る。
個人的に根尾を観て思ったのは、シーズン中これまで根尾が投げた試合は、打線の援護がない印象である。
また根尾もそれを引き摺っている印象に見えてしまうのだ。
もう後がない気持ちで挑む今シーズンの根尾。まずはプロ初勝利を目指すのが大前提である。
まだ彼は24歳(4月で25歳)。プロ7年目の覚醒に期待したい。