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セ・リーグ新監督、藤川球児と井上一樹。対照的な2人の指揮官

今日はネタをもう一つ。
というよりもここでは、今年から監督に就任された5人の監督について、触れたいと思う。
2度に分けて書き込みたいが、まずはセ・リーグの新監督2名から。

阪神タイガース・藤川球児監督

球団として、投手出身では村山実氏以来、36年振りに監督に就任された、阪神の藤川球児監督から。
現役時代は言わずと知れた阪神のクローザーとして長年活躍。その伸び上がったストレートを武器に三振を奪う投球スタイルから、名付けられたのは「火の玉ストレート」。
途中海外FA権を行使し、メジャーリーグのシカゴ・カブスやテキサス・レンジャーズでもプレー。
日本帰国後は、藤川監督の生まれ故郷である四国アイランドリーグplus・高知ファイティングドックスでもプレーした経験も持つ。
2020年(令和2年)に現役引退後は、阪神球団本部付スペシャルアシスタント(SA)に就任しながら、NHK等の野球解説者やスポーツ報知評論家として活動。
その卓越した藤川監督の野球理論は、素人にも分かりやすく丁寧だった。
迎えた2024年(令和6年)オフ、岡田彰布監督が勇退され、藤川監督に白羽の矢が立った。
セ・リーグ最年少監督として今季から球界に戻った。5年振りである。
藤川監督にとり今の若い選手には、とても分かりやすく年齢も近い。兄貴分的な存在でもある。
理論派なだけに、岡田氏が築き上げたチームを更にアップできるかどうか?
この執筆時点(2月26日)で、今シーズンの開幕投手に村上頌樹を指名。村上自身プロ入り5年目にして、初の大役である。
満員の甲子園球場に今度は指揮官として帰ってきた、藤川監督の手腕に注目したい。

中日ドラゴンズ・井上一樹監督

もう一人は、中日の井上一樹監督である。
球団としては初の二軍監督から内部昇格となった。
現役時代は投手として入団するも、入団4年目の途中から野手に転向。井上監督が開花したのも、当時打撃コーチとして水谷実雄氏が就任。この出逢いがなかったら、今の井上監督は生まれなかった。
星野仙一第二次政権監督時のレギュラーとして活躍。恐怖の7番打者として呼ばれる打撃が売りだった。
2009年(平成21年)に現役引退後は、中日のコーチや二軍監督として指導。途中野球解説者や阪神ヘッドコーチも経験。
昨年(2024年・令和6年)、再び中日二軍監督として復帰。立浪和義監督辞任を受け、今シーズンから一軍監督に就任された。
中日にとって一番の課題となるのが打線である。昨年はチーム打率こそセ・リーグ3位の.243だが、チーム本塁打数が68本で、セ・リーグ5位。
しかしチームの打点数がセ・リーグ最少となる358と、得点圏に悩まされている。
また立浪前監督時には、いろいろ叩かれ続けていた。「令和の米騒動」とか「ぬるま湯対質」など…。
その結果が、球団史上初の3年連続最下位となる屈辱。
怒らせたら本気で怖い井上監督は、この緩み続けた3年間をどう立て直せるか?
「ファンを喜ばせる為の野球」。その指命は井上監督の手腕にかかっている。

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