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SIGMA fp × オールドレンズが相性抜群?CONTAXレンズで探るフィルムライクな描写
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オールドレンズの味わい深い描写に魅了される人は多いですが、それを現代のデジタルカメラで楽しむとなると、どのカメラを選べばいいのか悩むこともあるでしょう。そんな中で、SIGMA fpはオールドレンズとの相性が抜群だと感じています。
ボディのコンパクトさやミラーレスならではの柔軟性、そしてどこかフィルムライクな写りを見せてくれるのがこのカメラの面白いところ。特にCONTAXのオールドレンズと組み合わせると、その魅力がグッと引き立ちます。
この記事では、SIGMA fpとオールドレンズの相性の良さについて掘り下げながら、実際に使ってみた感想や撮影時のポイントを紹介していきます。デジタルでオールドレンズを存分に楽しみたい人にとって、何かヒントになれば嬉しいです。
1. おすすめのオールドレンズ:CONTAXレンズ
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僕が実際に使っているのはCONTAX Planarです。CONTAXのレンズはメルカリなどにはなりますが、比較的手に入りやすく、価格もそこまで高くないので、オールドレンズ初心者にもおすすめできます。
特に50mmのレンズは、「標準レンズの帝王」とも言われているほどの銘玉でオールドレンズらしさを感じながら、扱いやすいレンズとなっています。
CONTAXに限らずどのメーカーでも名玉と呼ばれるものが多く、まずは50mmから試してみるのが良いでしょう。
2. SIGMA fpでオールドレンズを使う際の注意点
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F1.4 , ISO 100 , SS 1/1600
SIGMA fpでオールドレンズを使うときに気をつけたいのが、マニュアルフォーカスの扱いです。SIGMA fpのフォーカスピーキングの強さは調整ができず、ピントの合う範囲が広めに表示されるため、ピーキングが表示されていてもピントが完全に合っていないことがあります。でも、これは逆に“味”として楽しめる部分でもあるので、多少のピントのズレを許容する気持ちで撮影するのも面白いです。
また、オールドレンズは明るいものが多いので、シャッタースピードを調整することで手ブレを防ぎやすいという利点もあります。そのため、手ブレに関してはあまり神経質になる必要はないでしょう。
3. SIGMA fp × CONTAXレンズの描写の特徴
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僕が使っているCONTAXレンズの中でも、50mmと85mmでは描写の印象が大きく異なります。50mmはフィルムライクな柔らかさを感じられる一方で、85mmはよりしっかりとした色味とシャープな描写が特徴です。
フィルムライクな写真を撮るコツとしては、まず開放で撮影してみるのがおすすめです。オールドレンズ特有の甘さやボケ感が加わり、フィルムのような雰囲気がグッと強まります。逆に、しっかりと絞って撮影すると、「写ルンです」のようなシャープで均一な描写を楽しむこともできます。同じレンズでも絞りを変えるだけで表現の幅が広がるのが、オールドレンズの面白いところですね。
4. スチル&ムービーでの活用シーン
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写真撮影ではスナップにもポートレートにも適していて、どんなシーンでも使いやすい印象です。
動画撮影でもシネマティックな映像を作ることは可能ですが、DNGで撮影した映像を仕上げるときには注意が必要です。DNGから映像を作る際、オールドレンズの性質上、通常のlog以上に色味が浅くなりやすく、カラーグレーディングを慎重に行わないと、ただ色がかぶっただけの映像になってしまいます。特に、しっかりと色の分離を意識するために、撮影時に少し絞るのが良いかもしれません。
5. こんな人におすすめ!
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※この写真はあまりフィルムっぽくはないかもしれない…
SIGMA fpとオールドレンズの組み合わせは、フィルムカメラに興味があるけれどコストが気になる人に特におすすめです。最近はフィルムの価格が高騰していて、気軽にバシャバシャ撮るのが難しくなっています。でも、SIGMA fpなら、デジタルでフィルムライクな写真を撮ることができるので、「フィルムカメラの代わり」として使うのもアリです。
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また、フルサイズカメラを持っているけど、もう少し気軽に撮影を楽しみたい人にも向いています。SIGMA fpはとにかく軽いので、普段から持ち歩いて気軽に撮影できるのが魅力です。オールドレンズの味を活かしながら、デジタルのフィルムカメラのように使えるので、毎日の撮影をもっと楽しめるはずです。
まとめ
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SIGMA fpとオールドレンズ、特にCONTAXレンズの組み合わせは、フィルムライクな写真を楽しみたい人にはピッタリの選択肢です。開放で撮って甘さやボケを活かすのも良し、絞ってシャープな描写を楽しむのも良し。自分の好みに合わせていろいろな撮影スタイルを試せるのが魅力です。
RAW現像が好きなので試してはいませんが、Color Modeと合わせてわざわざ現像せずとも撮って出しでもハマりはいいかもしれませんね!
オールドレンズを使ってみたいけど、フィルムカメラには手が出しにくい……そんな人には、SIGMA fpという選択肢をぜひ試してほしいですね。
今回も利用しているプリセットはこちら