『鬼方カヨコ』#09 ~体のモデリング~
概要
「トポロジ」
「比率」
「原作寄せ」
の3つを意識しながら作成していきます。
「トポロジ」
筋肉や骨、脂肪の流れを感じれるようにエッジを入れていきます。
「比率」
立った時の見映えが綺麗でも、関節を曲げた姿勢が美しくないのは嫌なのでスケルトンだけ作っておき、それに合わせて比率を弄ります。
また、VR環境で見ることを想定したモデルなので、その際に違和感がある箇所は修正してしまいます。
「原作寄せ」
カヨコは色々薄いのでその雰囲気が出るように形を詰めていきます。VR環境下で違和感が出ない範囲で直してしまいましょう。
トルソーのモデリング
ケージモデル
ザックリとシルエットを追いながらケージモデルを作ります。
ローポリモデリング(肩・脇)①
ガンガンブリッジしていっちゃいます。
「筋肉的に、ここにライン欲しいな」って場所をどんどんブリッジしちゃいましょう。微調整もしつつ。
三角筋
とりあえず繋いで、形状を作っていきます。
大円筋や広背筋等、特に肩甲骨のの事を考慮しながらトポロジを整えます。
胸筋
三角筋の下に入り込ませイメージでトポロジーを組みます。
脇についてはこんなトポロジーでどうでしょう。
乳房
おっぱい作りまぁす!
乳首の位置を決めて、割っておきます。
割を増やしながら良い感じに膨らませます。
エッチ!よし!
エッチすぎる…
ローポリモデリング(股間部)
大転子に向けての筋肉をドーム状に作成します。大転子部分はひとまず点で処理、後でここの三角形は解消します。
膝へ結んでいきます。膝裏と内転筋は一旦無視し、筋肉の形状を考えながらブリッジしていきます。
半分に割り、三角形状に空いた所を繋ぎます。
こんな感じのトポロジにして繋ぎます。
膝裏を作っていきます。
お尻を作ります。ラインを追いやすくするために一旦45度広げておきます。
脚を閉じて補完します。
四肢のモデリング
脚のモデリング①
膝から足の甲、ふくらはぎから踵までを作業します。
閉脚し、モデルを複製、複製したモデルを調整し後でバインドからのスキニングです。後で元のモデルと融合させます。
足のケージモデルを少し詰めます。
小指側に向かって張り出す形をイメージして底面を作ります。
脛骨、腓骨の「内果」「外果」をあらかじめ配置しておきます。
ブリッジし、形を作っていきます。
「足のモデリング」の項目にて詰めるので一旦このような形でいきます。
元のモデルに統合します。
腕のモデリング
上腕から、手のおおまかな素体まで作成します。
まずは尺骨の通り道を示すガイドを作ります。
回内しようが回外しようが、尺骨のラインは結構明確にわかるものです。
ブリッジで繋ぎ、上腕二頭筋をモデリングします。
後でトポロジーを整える前提で、同じトポロジーで三頭筋を作っていきます。
腕橈骨筋をザックリ作ります。
綺麗にします。
三頭筋の形を詰め、肘周辺の形を綺麗にします。
入れ込む形で尺側手根屈筋の根本を作ります。
手のモデリング
手を作ります。親指とその他で分けます。
親指以外の部分をモデリングします。
指をデタッチ、正中線が天地で来るように回転しておきます。
エッジを足して繋ぎます。
中手部分のポリゴン数が増えてしまいますが作りやすさ優先で。あとで解消します。
中手部の増えすぎたエッジを三角形を用いながら減らします。
指側にエッジを増やしながら三角形を解消していきます。
腕に尺骨の出っ張りを作っておきます。
エッジの数を上手いこと合わせて腕と繋ぎます。
関節の目安線を作ります。
指先の目安線は骨側が指先にでっぱり、肉側が根本方向に残るイメージ、根本の関節は肉側が指先方向にずれるイメージで作成します。根本関節の肉側は厚みがあることに注意しながらモデリングしましょう。
足のモデリング
手と同様、指をデタッチ
正中線のみにします。エッジ数合わせのために、足根部分を削除しておきます。
エッジの数を合わせて繋ぎます。三角形や多角形などは後で解消します。
エッジを増やしながら不正ポリゴンや三角形を解消します。
形を整えます。
エッジの数を合わせ、踵、足首と繋ぎます。
脚のモデリング②
足のエッジに合うように脛を作ります。
骨の張り出しを意識しながら作りましょう。
調整作業
ジョイント作成
ここで脚等の比率を見るために、一旦ジョイントを作成しておきます。
脚が長く見えがちですが、三角座りした時に膝が頭の上まで上がるのは流石に無理があるので、そうならないよう調整します。
これくらいの比率でしょうか。
また、腕を下したとき、手首が股間の高さにくるようにします。
調整
若干ハイポリ化しつつ、トポロジーを一部修正します。
まとめ
とりあえず人体に必要なパーツは全部揃いました。が、まだまだ荒い部分が多くありますね。
次回はVR空間上で確認しながら調整作業を行っていきます。