会社の雰囲気と経営者の気質
いろいろな会社を見てきて、そしていろいろな会社の経営者と会ってきて、以下の3点をつくづく実感することがあります。
・社員は経営者の影響を受ける
・会社の状態は社内の雰囲気に出る
・経営者の人間性で会社の方向性が決まる
今回はこれを取り上げていきます。
※実際に経験したことをもとに、一部創作しています。
社員は経営者の影響を受ける
特に生え抜き(新卒で入社)の社員の場合、経営者の人柄の影響を大きく受けます。
以前、あるIT企業の社長と話をしたときのことでした。このような会話がありました。
「取引先(常駐先)の人から、うちの社員はどれも打たれ強いと言われるんですよ。」
私は次のように返答しました。
「いやそれは、社長が打たれ強い人だからですよ。社長が何を言われても物事をやり通すような人だから、社員が社長を見て育ったんじゃないですか?」
その社長は信念のある、骨っぽい人柄でした。
会社の状態は社内の雰囲気に出る
急成長中の、ゲームソフトの開発をしている会社を訪問したことがあります。
ドアを開けて室内に入った途端、熱気のある雰囲気が伝わってきました。
別に大きな声が飛び交っていることもなく、比較的静かだったのですが、社員が慌ただしく働いている様が伝わってきました。
私と応対した採用担当の人が、テンポよく話を進めていたのも印象的でした。
経営者の人間性で会社の方向性が決まる
あるIT企業を訪問したときのことでした。
その会社の総務部長と会って話が終わり、帰ろうとしたら、その会社の社長が室内に入ってきました。
そして私に話しかけてきて、少し話をしました。
その会社を出て駅に向かう途中、私のような総務部長に会いに来た者まで挨拶する、腰の低い社長は珍しいなと思いました。
この会社は大きなプロジェクトを受注するような会社ではなく、多くの顧客にサービスするような方向で成長するのではないだろうか、と考えました。
その後その会社は、多くの顧客にパッケージソフトを提供する会社として有名になりました。
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