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ベンチャー企業の見分け方

 就職活動での会社選びで、設立後数年のベンチャー企業を志望される人もいます。そのような人と話すと、可能性に賭けてみる気持ちを感じます。

 今回は、設立後数年程度のベンチャー企業について取り上げます。

※文中に出てくる話は、実際にあったことをベースに創作したものです。


ベンチャー企業とは

 ベンチャー企業とは、例えばAI(人工知能)を使ったこれまでにないサービスを開発して実施するなど、従来からの企業が取り組んでいない新規事業に取り組む企業です。

スタートアップ企業

 ベンチャー企業に対し、スタートアップ企業があります。スタートアップ企業とは、例えば空飛ぶ自動車など、社会に変革(イノベーション)をもたらすことに取り組む企業です。


ベンチャー企業の新卒採用

 新卒の学生を採用して、一から研修して育てて一人前にするには、稼ぐ仕事をせずに研修に取り組む研修担当者が必要です。

 また研修期間中も、給料を払えるだけの経済的余裕が会社に求められます。

 ですから、会社としての体制的・経済的な余裕が必要なので、設立したばかりの会社に新卒採用は難しいことが多いです。

 元の会社を分割して設立されたベンチャー企業といったケースを除き、学校への求人は設立後数年経った会社からになることが多いです。


避けたほうが良いベンチャー企業

 設立後数年の場合、どんどん成長していく会社もあれば、そうでない結果になる場合となる会社もあります。

 後者に当てはまる特徴を取り上げます

仕事にルーズ

 求人を申し込みに関し、オンライン面談を申し込んでくることがあります。メールで日程を打ち合わせ、当日その時刻に面談に参加しましたが、申し込んできた相手が接続を開始しません。

 数分経ったので電話で連絡すると、「済みません、忘れてました。」と言い、それから数分後に面談が始まるということを何度も経験しています。

 仕事にルーズというか、一期一会の気持ちがないように感じました。

 仕事は一事が万事で、あることにいいかげんなら他のこともいいかげんなことが多いです。そういう会社は避けるべきでしょう。

熱意が空回りしている

 あるベンチャー企業の女性社員から、面談申込みのメールが届きました。

 そのメールを開くと、表示領域の多くを文字で埋まっている本文が表示されました。

 順に読んでいくと、面談の申込みということが分かりました。

 面談申込みの文章の後は自分のプロフィールということで、学歴や趣味や好きな食べ物までが書かれていました。

 本人は何とか自分を覚えてもらおうと熱意をもって、色々書いているのでしょうが、文字量が多すぎては逆効果で、空回りする結果になっていると感じます。

 また趣味や好きな食べ物になると、ビジネスの場では適さない内容になります。

 このようなやりとりがあって数年後、その会社に問い合わせることが生じて検索して調べると、もうその会社は存在していないことがあります。


将来有望なベンチャー企業

 将来有望な会社は、前記の避けたほうが良い会社の裏返しになります。

 新規事業に対する有望さや、その会社の財務内容も、将来有望かどうかの検討項目としてあります。ここでは学生の皆さんにもわかる事項をとりあげます。

やりとりがきっちりとしている

 予約した日時に訪問してくる、説明資料にミスがなく分かりやすい、礼儀をわきまえた態度で接してくる、といったことです。

 いくら優秀な人でも、一つ一つの雑務がきっちりしていないと、事業は成功しません。

経営者の部下が優秀

 ベンチャー企業の経営者と、秘書役の女性の2名で訪問してくる場合もよくあります。社員募集に先立つ相談で来られる場合もあります。

 経営者の優秀さは言うまでもありませんが、秘書役の女性の言動が優秀なそれかどうかで、その会社の可能性がわかります。

 秘書役の女性が優秀な人だと、その企業は少なくとも堅実に成長しています。

 学生でも、たとえばベンチャー企業に会社訪問した場合、応対した経営者の部下の社員の人柄や優秀さを、学生も大まかに感じ取ります。

 事業内容や会社の状況もありますが、部下の雰囲気や人柄も併せて、入社すべきかどうか学生も判断しているようです。

 一般的な会社に比べてベンチャー企業は、仕事の進め方や組織の運営で確立されている部分が少ないので、個人の能力差がはっきりと出る傾向があります。そのため、会社をよく調べてから志望するのが望ましいです。

 

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