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条件分岐処理プラグインについて

kintoneの無料プラグインの中でも特に活用の幅が大きい条件分岐処理プラグイン。そこで今回、条件分岐処理プラグインについて詳しく紹介しようと思い記事を書いてます。

条件分岐処理プラグインとは

条件分岐処理プラグインは、毎度お馴染みのTiS様より無料で導入できるkintoneのプラグインになります。このプラグインは、他のプラグインと比べて機能が多く様々なことに活用できるのが長所ですね。例えば、条件を設定し条件が合致したときに以下の機能を利用することができます。


自動入力

自動入力を行うフィールドと、その値を条件に基づいて設定することができます。テーブル内フィールドも指定可能で、入力される値には標準機能では利用できない関数も使用できるのが強いポイントです。
例えば、
案件の進捗が100%になった際に、自動で「完了」のチェックを入れる設定をすることで、入力作業を削減できます。
入力可能な関数については下記URLで確認できるので割愛させてください。https://kintone.tis2010.jp/docs/plugins/branchprocess/ja/

類似のプラグイン
項目選択フィールド連動各種設定プラグイン

設定画面

自動コピー

特定の条件に基づいてフィールドのデータを自動的にコピーすることができます。コピー元コピー先を設定し、条件が合致した際に自動でデータがコピーされる仕組みです。
例えば、
案件の責任者と担当者が同一の場合に、自動でデータをコピーして業務を効率化することが可能です。

類似のプラグイン
フィールドデータコピープラグイン

設定画面

自動ルックアップ

この機能は2つの使い方があります。

  1. ルックアップでは「他のフィールドのコピーとして」ルックアップフィールドを設定できませんが、この機能を利用すると、条件に応じて2つのルックアップを同時に取得することができます。
    例えば
    案件アプリに顧客の詳細情報を登録せず、案件情報のみを登録していた場合に、案件情報と顧客情報を1つにまとめるときに活用できます。

  2. ルックアップで別アプリより情報を参照した場合、他のフィールドのコピーに指定したフィールドは、グレーアウトして編集できません。しかしこの機能を利用することでルックアップと同様に別アプリの情報を参照しつつ、内容を編集することが可能です。
    例えば、
    顧客マスタの住所を参照したい場合に、たびたび別の住所にする場合にこの機能を利用することで顧客マスタの情報を変更せずに、このアプリの住所を変更することが可能です。

類似のプラグイン
ルックアップコピー項目編集(ほかのフィールドのコピーの編集機能)

設定画面

自動アプリ間更新

ルックアップ機能を利用する際に、元データを変更しても、参照先のデータが自動更新されないという課題があります。この機能を活用すれば、ルックアップ元のデータが変更されると、ルックアップ先のデータも自動で更新されます。
例えば、
顧客マスタを変更した際に、その情報を参照している他のアプリが自動的に同期されます。

類似のプラグイン
アプリ間レコード更新プラグイン

設定画面

自動採番

見積書や請求書で顧客ごとに異なる番号を自動生成したい場合、この機能が役立ちます。標準機能ではレコード番号はありますが、顧客単位での番号ではなく、レコードを作成の番号となるため、見積管理番号などには利用できません。しかしこの機能では顧客ごとに独自の番号を付けることができます。
例えば、
顧客別に「001」から始まる番号を自動生成して、請求番号や見積番号を管理できます。

類似のプラグイン
自動採番プラグイン(cybozu developer network)

設定画面

自動行追加

テーブル内に自動で行を追加できる機能です。条件に基づいて自動で入力されるデータを変更することができ、手動入力の手間を減らします。
例えば、
選択されたプランに基づいて自動的に内訳が入力されるように設定することで、作業効率が向上します。

設定画面

自動行削除

テーブル内の複数行を条件に基づいて一括削除することができます。
例えば、
別案件のレコードを複製した場合に、不要な行を一括で削除し、顧客情報はそのまま残す、といった処理が可能です。

設定画面

書式

条件に基づいてフィールドの書式を変更し、視覚的にわかりやすく表示することができます。
例えば、
案件が完了した際に「完了」フィールドが「済」となった場合、そのフィールドの背景色を赤に変更することで、進捗状況を視覚的に強調することが可能です。

類似のプラグイン
条件書式プラグイン

設定画面

編集制限

条件に応じて特定のフィールドの編集を制限できます。
例えば、
点呼を「出勤」にしないと労働時間の入力ができないようにすることで、入力ミスや不正な操作を防ぐことができます。

類似のプラグイン
ATTAZoo+

設定画面

非表示

条件に基づいて入力項目を非表示にすることが可能です。
例えば、アンケートアプリなどの選択肢で「その他」が選ばれた時にだけ、詳細を記入するためのフィールドを表示することができます。これにより、無駄なフィールドを常時表示しないことで画面をシンプルに保つことができます。

類似のプラグイン
フィールド非表示プラグイン

設定画面

まとめ

条件分岐処理プラグインは、kintoneの無料プラグインの中でも非常に汎用性が高く、多様な自動処理が可能です。自動入力やコピー、ルックアップ、自動採番などの機能を使うことで、データ入力作業の効率化や正確性の向上を図ることができます。
ルックアップ元の自動更新やフィールドの非表示、編集制限などを活用することで、より一層業務効率が改善され、ミスが減少することが期待できます。プラグインは無料で提供されているため、導入コストも抑えられ、特に中小企業やコスト制限があるプロジェクトにおいて非常に役立つツールです。


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