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【オススメ・感想】勇者たち(浅野いにお)

概要

本文は記述者のキムラが読んで面白かった本の感想とオススメポイントを記載したものです。

今回のオススメ本

どんな人にオススメしたいか?

かつてFFやドラクエが好きだった、あるいは現在も好きな大人全般。

勇者ヨシヒコシリーズが好きな方。

オススメポイント

浅野いにおさんの性格の悪さが楽しめるところ

前置き(私といにお)

浅野いにおさんの作品は「素晴らしい世界」から注目していました。デビュー作では、多少非現実的な箇所もあるけれど、概ねリアルな世界の中でのビターだけれどノーマルなドラマを描いているのが特徴でした。

その傾向はソラニンくらいまで続いていたように記憶しています。ソラニンは映画化もされ、ヒットしたように記憶しています。

しかし、虹ヶ原ホログラフとか、海辺の女の子あたりからちょっとずつストーリーに狂気が顔を出すようになります。とはいえ、まだ絵的には狂気は出てきてないです。

絵に狂気が滲み出したのは、おやすみプンプンあたりからではないでしょうか?

主人公がひよこのような不思議な絵をしてます。あるいは漫画内に明らかないにお自身が登場したりと、漫画全体に狂気が滲んでいます。

その流れで勇者たちです。まずは私独自のあらすじを記載します。

あらすじ

1.敵倒す

2.今後について話し合う

3.また敵現れる

これが何度か繰り返されます。

どこが面白いか?

面白さは2つだと思ってます。

浅野いにおさんの優れたキャラデザイン、それから、構成について。

キャラデザインについてですが、再度引用するこちらの画像をご覧ください。

ネーミングセンスといい、多様性といい素晴らしいと思いませんか?

加えて構成です。敵倒す→話し合う→再度敵現れるっていうのが、何話もほぼ同じ流れで繰り返されます。この繰り返しが読んでいて面白いんですよね。だんだん、いにおの試みが明らかになっていくっていう。

感想(ネタバレなし)

「巷にわかりやすい敵役なんて存在しないですし、自分が常に正義側でいるとは限らない」っていうのがネタバレなしの私の感想です。この話読者に媚がない(ように見える)のがいいんですよ。しかも、読み方次第では巷に溢れる漫画に対しても批判として読めるのがすごいいいんですよね。この批判作品の中に交えているところを性格の悪さと表現してみました。

ちなみに

なお、以下のリンクで一話目が読めます。


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