3店舗目を考えるきっかけに
2011年3月11日東日本大震災が日本を襲いました。
日本人で知らない人はいませんが、福島では原子力発電所が水蒸気爆発を起こし、多くの住民が半永久的に住む場所を追われました。
宮城や岩手では地震によって引き起こされた津波の被害で多くの人命が奪われました。
警察庁の発表では神奈川県では東日本大震災による死者は4人、怪我は138人とありました。湘南地方でも被害に遭われた方がいたかもしれません。
少なくともたくさんの人たちに心理的な被害を与えたのは事実でしょう。
ここ湘南を含む関東地方で最も多くの人に関わりがあったのは、福島原発の停止に伴い足りない電力を補う名目で行われた「計画停電」ではないでしょうか。
各地域で順番に電気が止められる時間帯が割り当てられました。
美容院としても、電気がつかなければ営業はできません。
停電で電車が止まってしまうとスタッフも出勤できず、お客様にも来てもらえません。
僕がいる鎌倉七里ガ浜のお店は住宅地の中にあります。
計画停電が1日に2回あるエリアになってしまい、思う様に営業が出来ませんでした。
しかし、ほとんどのお客様がご近所に住まわれていたので、みなさん時間をずらして来店してくださいました。
結果、売り上げ、客数共に震災前とさほど変わらずに営業を続けることができました。
そんな震災での経験から
「美容師もお客さまも、地域密着であればより良い関係になれる」
のかも
と三店舗目のコンセプトが芽生えました。
さらなる出店に必要な資金が貯まると、3店舗目を計画しました。
2店舗目は駅から程近い商店街の中にありましたが、今度は住宅地に、最初の店舗のような地域密着型のサロンにしようと思いました。
交通や電気が思うように使えない状況でも、地域密着型のサロンなら不自由は最小限で済む、という震災での経験から生まれた発想です。