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「クローゼット」から「anna」まで。

僕が空気階段にハマったのは、去年「にちようチャップリン」でクローゼットのネタを観た時だった。
もくらさんの強烈なキャラと、かたまりさんのツッコミ。お2人にしか出来ないような、ぶっ飛んだネタが僕の笑いのツボにどハマりした。

あの時から、時々テレビでお2人のことをネタ以外でも観るようになり、空気階段の素の部分も知るようになった。お2人は、素も強烈だった。

それから、何となくテレビで空気階段のお2人を観ていた訳だが、ある時、「何となく」という構え方で観てはいけないと思ったお2人のテレビ番組への出演があった。

それは、「キングオブコント2020」。

実は僕は、お笑いが好きでありながら、お笑いの賞レースに対して興味を持っていなかった。だが、これは見逃せなかった。

決勝の第1ラウンド。僕はハッとした。僕が初めて観たネタに出てきた、もぐらさんのキャラと当時やっていたもぐらさんのキャラが全く一緒だったのだ。

「あ!あの人だ!」

角刈りにサングラス、全身紫の服を着た贅肉多めのおじさん。あの時、僕は、懐かしさと期待で胸がいっぱいだった。

勿論ネタの内容はクローゼットではない。ラジオがテーマだった。でも、これはこれで非常に面白く、ラジオ好きの僕にとっては興奮モノであった。記録としては悔しいものであったが、当時の興奮と爆笑の記憶は、未だに僕の中に残っている。

丁度その夜の生放送からだったであろう。TBSラジオの「空気階段の踊り場」を聴き始めたのは。

お2人は、トークも面白かった。

そこから、「踊り場」という名の沼にハマり始めた。

そして、今まで踊り場を聴いてきた。

そんな中、開催される事が漸く確定した、空気階段の第4回単独ライブ 『anna』。

ここまで読んできた方は、恐らく僕が勢いに乗って、当然のようにこの単独ライブを観ると予想していると思う。

だが、僕は始め、ライブとかは別に観なくてもいいかな〜と考えていた。理由は恐らく、バイトをしていなかったために、お小遣いが割とあったにもかかわらず、出費に対して躊躇があったからかもしれない。

だが、2月16日くらいからだったであろうか、ラジオを聴いていたら単独ライブのCMが流れてきたのだ。

ネタの一部分を切り抜いた音声が流れていた。
それを聴いた僕は驚いた。「なんて魅力的なんだろう」と。

そこで僕は、配信のアーカイブを購入する事を決心した。

そして2月20日、そのアーカイブを観た。

お2人にしか創り出すことの出来ない笑いや感動ありの2時間少々。また、テレビではやれないであろうネタも多くあり、単独ライブ固有の魅力をスマートフォンの画面越しに強く感じた。

特にラストのネタは、壮大且つ、それまでにやっていたネタの要素が絶妙な分量で含まれていて、ライブにおいて集大成と言える、素晴らしいネタだったと素人ながら感じている。

本当に観てよかったと心の底から感じている。
観ていなかったら、甚だ後悔していただろう。
それくらい、良い時間を過ごす事ができた。

さて、この記事を公開する頃には、アーカイブを観られる期間は終わってしまっている。だが、もしこの記事を読んで、少しでも『anna』の内部を知りたいと思った方は、5月19日に発売される『anna』のDVD(特典映像付き)を、ぜひ一緒に購入しよう。そして、一緒に楽しもう。

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