「ベーコンエピ」 2024年9月9日の日記
私がこの世で一番好きなアーティストであるTOMOOの、「ベーコンエピ」という曲について書こうと思う。
初めてこの曲を聴いた時、脳天を撃ち抜かれるような衝撃をうけた。
何もかもが良い。完璧。完璧なものとは、これのこと。そう思った。
私が思う完璧なものとは、「意味と無意味、偶然と必然が、自然界に存在するものと同じ割合で混じり合っている、またはそう見える、見させてくれるもの」である。
要するに、限りなく自然な状態で、音楽的な良さや文学的な良さがこちらに伝わってくるものこそが、完璧なものだと思っている。
「ベーコンエピ」は、まさにそれだった。
音に関する好きポイントをここで書き切る力はないので、歌詞にフォーカスすることにする。
ああ〜〜〜良い
なんて素敵なんだ
TOMOOの歌詞の良さは、
頭の中の思考の流れがそのまま文章になっているような自然さ
具体と抽象の行き来のセンス
重くてまっすぐな等身大の愛
↑
これです。
まず一つ目。
音楽を聴く時に、作者の思考の流れを追体験しながら聴くような感覚を持っているのだが、この曲はすぐにそれを叶えてくれる。
冒頭。
パートナーについてひとりで考えているところから始まり、すぐにぐいっと具体的な回想シーンに引き込まれる。
この引き込まれ方がすごい。掴んで離さない。
ベーコンエピて。気になりすぎる。
音楽がなくても気になるもんね。
歌詞で「たとえば」て。
「たとえば」って、ワクワクするよな。
ここの歌詞、実は私の大きなTOMOOちゃん好きポイントでもありまして。もう一回読んでもらいたいんですが、
最初の4行。ずっと1人で考えていて、矢印がずっと自分から相手に向かっている。物語からはこんなにも幸せな2人が思い浮かぶのに、この文章は1人で書いている気がする。
何か見返りを求めてはいなくて、ただ相手のことが好き、ただ自分の中にある愛情をじいっと見ている、そんな感じがする。
きっとTOMOOちゃんは、1人でたくさん考えて、歌詞を書いている。それが伝わってくるから、憧れてしまうんだと思う。
二つ目。具体と抽象の行き来が上手い歌詞には、惹かれてしまう。
Aメロで子供の頃の話をしていたところを、「そわそわする…」の一文で、ぐっっっと現実に引き寄せる。そのままサビ。
あ〜〜〜サビの歌詞、いいねえ、、
「先のことなんて わからないけど
たしかなのは たしかなのは」
の歌詞がとても好き。
先のことばかり考えてしまう自分にとって、今のこと、過去のことを嬉しく思う時間が、なかなか取れないんだけど、
「たしかなのは」の一言で、思い出が一瞬で自分のものになるというか。他のことは気にしなくていい。ただ大切なものがここにある。それに気づかせてくれる歌詞だなあと思う。
あと、パズルて。
こんなにもワクワクする「ぴったり」の表現方法ないよ。
三つ目。TOMOOちゃんの愛をうたった歌詞って、もれなく「重い」。
でも私はその重さにすごーーーく救われているんです。
世間で流行っているラブソングって、どれも軽すぎる気がする。あなた、何人と付き合ってきたの? すぐ別れてるんじゃないの?
誠実さとか、健全さとか、そういう「普通さ」がないがしろにされている気がして、とても気持ちが悪い。
気持ちが悪いし、なんだか重い愛情を持つことが恥ずかしいことなんじゃないか、みたいにも思えてきてしまう。
でも! TOMOOちゃんの音楽はいつだって、ピュアで、重い愛を歌っているんだよ。
大人になるのも子供になるのも、君とがいいよ。本当に。
このラブソングがJ-Popのど真ん中を貫けるような、そんな世界になってほしいと強く思う。
最後に、天才ピアノアレンジバージョンをベーコンエピの動画を聴いてもらって、終わろうと思う。
もし無人島に一つだけ曲を持っていくなら、ベーコンエピを持っていくかな。
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