ss① 離れ家
ここは都心とは遠く離れた場所だ
辺りには木や草が生い茂っている
野生のイノシシなどが出そうな森だった
なぜだか私は友達のK君と隠れている
しゃがんでいる膝を思いっきり伸ばしてみる
少し痛い
その先には二階建ての綺麗な家が建っていた
目的は分からない
なぜここにいるかも分からない
友達、知り合い、顔見知り
たくさんいる中でなぜK君がいるのかも分からない
家の塀を登ると大きなプールがあった
50m...100m...いやそれよりも長い
奥の角が私には見えなかった
空は満月がぽつんとひっそり私たちのことを見下すかのように光っている
私はプールの出口にきょとんと仁王立ちをしていた
視界の奥の方から白色の男が私に全力疾走で迫ってくる
私はボーっとそれを見ている
友達のK君が「逃げろ!」と一言
わたしは捕まった。
それと同時に私は夢から覚めた
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