海の生き物【クジラ】の英単語・漢字・特徴の紹介
クジラは恒温動物ということでよくしられていますが、
変温動物との特徴について知りたくないですか。
この違いの比較を通じて、私たち人間がなぜ食事をしているのかを知ることができますよ。
この記事では海の生き物クジラの
英単語、漢字や特徴などを紹介していきます。
クジラに関する特徴
クジラ🐳は哺乳類のクジラ目にあたる
水で生活する動物になります。
その中でヒゲクジラとハクジラに分かれているんですよ。
クジラの由来
クジラ🐳の由来は、
古語で黒色のことを「ク」、
白色のことを「シラ」と言っていました。
それをつなげた「黒白」を「クシラ」と
呼ぶようになったんですね。
そこから言葉がなまって「クジラ」といわれるようになっています。
クジラの漢字
クジラ🐳は漢字で「鯨」と書きます。
クジラの漢字で使われている「京」の字には
「高い丘」を意味することがあり、
記号で「大きい」を表していることもありました。
そのようなことから「丘のように高くて大きい魚」ということで
「鯨」という漢字が使われるようになったんですね。
昔はクジラは魚の一種だと思われていたので、
魚へんが使われているんですね。
そうなると漢字を改定しなかったところが少し疑問ですが、
肺呼吸している魚と捉えたらいいのかもしれません。
クジラの英単語
クジラ🐳は英語で whale です。
日本語ぽく表すと「ウェィル」になります。
語源としては北欧語系の”hval”からつながっています。
これは「円上」もしくは「円転状」の意味から由来してますよ。
その他にドイツ語やオランダ語なども語源になっています。
ウェーブ状(波打っているもの)を表すこともあるんですよ。
ネットの英英辞典では、whaleは次のように表されています。
a very large animal that lives in the sea and looks like a fish, but is actually a mammal
「海に住んでいて魚のような見た目の大きな動物。しかし、実際には哺乳類にあたる」
引用元:whale(ロングマン英英辞典)
クジラと魚類の違い
ここまで読んでいただくと、クジラ🐳と魚でどう違うのか、
気になるかもしれませんね。
ここからクジラと魚の違いを説明していきますね。
① 恒温動物(クジラ・人間)
クジラ・わたちたち人間は肺呼吸していて、恒温動物なんですね。
恒温動物なので、人間と同じく
季節に関係なく体温はほとんど変化しません。
その代わりに恒温動物の体温は「食糧から生み出す」ってことになります。
つまり、クジラも私たち人間も
食糧を摂らないと生命活動ができなくなってしまうってことになります。
肺呼吸するってことでは、
クジラも呼吸するときには海の外に顔を出すんですよ。
② 変温動物(魚、ヘビなど)
一方で魚類はエラ呼吸していて、変温動物なんですね。
変温動物なので、外の気温変化には弱いんですよ。
そのため、冬の寒さを超えるために冬眠する動物がほとんどなんですね。
なので、南極などの寒いところには
変温動物はいないってことなんですよ。
その代わりに断食(食事を抜く)しても熱を保てるので、
食糧がなくても生きていくことができる特徴があります。
体温を保つために工夫していることもあります。
例えば、陸で生きている変温動物のカメ🐢は
太陽の光を浴びることができて、
その熱エネルギーを体温として吸収できるんですよ。
もちろん、海で生活している魚たちは
海の外に出て生活するってことはできないので、
いかに体温変動に耐えられるように生活するかが
キーポイントってことになります。
クジラとイルカの違い
クジラ🐳によく似た海の生き物として
イルカ🐬がいますよね。
クジラ🐳とイルカ🐬の違いを解説していきますね。
結論から伝えると、
クジラもイルカも同じ仲間なんですよ。
これだけだとちょっとわかりにくいですよね。
クジラにはヒゲクジラ亜目とハクジラ亜目がいます。
このうち、ハクジラ亜目の中で
体長が4~5mくらいのものをイルカとしているんですね。
結局、イルカとクジラの違いってのは、
ハクジラの体長の違いだけってことになります。
なお、ヒゲクジラの場合には
名前の通りで、口の中にヒゲ(髭)が生えているんですよ。
このヒゲは人間のツメ(爪)のようなものにあたります。
ヒゲクジラには歯がないから、
ヒゲが歯の代わりの役割をしています。
ハクジラには名前の通り、歯がありますよ。
同じ哺乳類なのに生態が違って面白いもんです。
イルカのことも知りたくないですか。
イルカに関する記事も御覧いただければ嬉しいです。
クジラのいる水族館
イルカがいる水族館はいっぱいあります。
あるサイトでは32箇所ものイルカショーなどのおすすめ水族館が
紹介されているくらいですから。
そうなると、クジラがいる水族館があるのか気になりませんか。
クジラとイルカの違いのところでも説明しましたが、
クジラになると5m以上の大きさになるわけなので、
なかなか水族館で育てることさえ大変そうになりそうですよね。
なんと、クジラを育てている水族館があるんですよ。
ヒゲクジラがいる水族館はない
ここで、15mを超えるようなクジラがいる水族館はありません。
クジラを飼おうとするとかなり大きな水槽と
大量の水(約3万トン)が必要になってしまい、
水族館としても採算が合わなくなってしまうんですよね。
日本で一番大きな美ら海水族館での大水槽ですら
7500万トンと言われているくらいですから。
和歌山県の南部には「くじらの博物館」がありますが、
シロナガスクジラの骨格標本がありますよ。
シロナガスクジラは大きいものだと30mを超えるので、
小学校などのプール以上の大きさの水槽を
作ったりするのよりも大変なんですね。
ここで注意点としては、
こちらの博物館では魚がいないので、
魚目当てじゃなくてクジラのことを知りたい方には
おすすめですよ。
ハクジラは水族館にいる
一方で、ハクジラは水族館にいてます。
水族館で見られるクジラは以下のようなものになります。
● シャチ
● ベルーガ
● コビレゴンドウ
● ハナゴンドウ
● オキゴンドウ
新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)には
クジラのハナゴンドウがいますが、
イルカの種類になるハンドウイルカと比較してみると
一回り大きな姿が目立つくらいなんですよ。
それくらいイルカとクジラでは
サイズ感が違うってことになります。
イルカに関する記事も御覧いただければ嬉しいです。
こちらの記事ではベルーガのことも紹介していますよ。
まとめ
クジラ🐳の由来、漢字、英単語がそれぞれ異なって、
どれもがクジラの特徴を捉えていて面白いですよね。
● クジラの由来・・・黒白(くしら)
● クジラの漢字・・・丘のように高くて大きい魚
●クジラの英単語・・・円転状
水族館ではほとんどがイルカを売りにしていますが、
クジラがイルカのような位置づけになることが多いですが、
クジラのことをあらかじめ調べてから
水族館に行ってみると新たな発見になりますよ。
今回で海の生き物に関する英単語シリーズの記事を
終了したいと思います。
海の生き物はいろんな生態をもっているから、
魚や魚介類とは違う新たな発見を見つけられました。
これまで読んでいただき、ありがとうございました。