英単語【cost/costly】の違い[表で違いをまとめました]
はじめに
英単語 cost と costly は、これまで紹介した hard/hardly と比べると間違いにくい単語であります。しかし、意外な罠があります。hard/hardly の品詞は形容詞・副詞/副詞の関係で「難しい/非常に~ない」の意味でしたが、cost/costlyはその法則性とは異なるのです。
この記事では cost と costly の違いについて説明していきます。
英単語 cost
cost には名詞と動詞の2つの品詞があります。品詞ごとの意味について紹介していきます。
① 名詞
名詞では「(製作など)の費用・コスト、値段、(時間・労力などの)損失」の意味があります。
英語では production cost 「製作費、製造コスト」などの例があります。
類義語として、expense「費用」などがあります。
② 動詞
動詞では、特に他動詞で使われます。「(・・・の金額が)かかる、〈モノが〉(人に)・・・を費やさせる、〈物・事が〉(時間・労働力などを)要する、〈貴重なものを〉犠牲にさせる、〈物品・事業など〉の生産費用を見積もる」と幅広い意味を持ちます。主な意味としては「費用がかかる」がコアとなっています。
英文では次のような例があります。
How much does it cost ? 「それ(の値段)はいくらかかりますか?」
This hat cost me $10. 「この帽子は10ドルした(私はこの帽子10ドルを費やした」
なお、類義語として take も使用されます。ただし、take の場合には時間・人数なども使うことができます。費用だけに限って伝えたい場合にはcostを使う方がよいでしょう。
英単語 costly
① costly の品詞
costly の品詞は形容詞のみです。「高価な、犠牲(機会損失、時間損失)の大きい」となります。
costly jewels 「高価な宝石」
a costly political move 「犠牲の大きい政治的手段」
英文では次のように使います。
This project became costly. 「このプロジェクトで大きな機会損失になってしまった」もしくは「このプロジェクトで費用がかかった」
② 他の形容詞との比較
「費用が高い」ことを表す英単語として costly 以外に pricey もしくは expensive があります。
pricey や expensive は明らかに「値段もしくは価格が高い」と言った金銭的なものが対象となります。
一方の costly は「費用」だけでなく「機会損失や時間損失などの失うものが大きい」の意味でも使用されます。
英文としては読み取りにくいこともあるため、costly を機会損失や時間損失などで使用する場合には、文もしくは全体の流れでわかるようにするとはっきり区別できるようになります。
cost / costly の特徴
ここまでcost / costly について書いてきましたが、ここまで書いてきた通りで名詞・動詞/形容詞の関係となります。最初に書きましたが、一般的に-lyが付くことで意味が変わる形容詞・副詞/副詞の規則性が異なる特徴があります。
また、-ly がついても副詞にならない単語(-lyがついて形容詞になる単語)は他の単語でもかなり珍しいと言えます。そもそも名詞もしくは動詞に -ly がつくこと自体あまりないパターンで、このような単語は10単語程度となっています。ちなみに、他の単語も基本として名詞/形容詞の規則性となります。後日、記事でアップしていく予定です。
まとめ
最後に cost と costly の関係について表にして纏めました。cost もしくは costly では費用だけでなく機会損失などの意味も含まれています。
これからも、英単語を比較した記事をアップしていきたいと思います。
画像引用元:Pixabay
情報引用元:weblio
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