英単語【hard/hardly】の違い[表でまとめました]
はじめに
今回の記事ではよく間違いやすい英単語の hard/hardly について紹介していきます。また、それに対応する反対語についてもまとめています。
なお、この違いを説明した記事は他のサイトなどでも既にいっぱい書かれているので、この記事ではこの違いをまとめた表を最後の方で紹介します。
英単語 hard の意味
① 形容詞
英単語 hard には形容詞で主に二つの意味があります。一つ目は「硬い」、二つ目は「難しい」です。『硬いものを砕くことは難しい』ようなニュアンスで捉えると意味の違いが理解しやすいのではないかと思います。
なお、「硬い」の意味の反対語は soft で、「難しい」の反対語は easy となります。
英文ではこのように使います。
hard mineral 「硬い鉱石」
It's hard for me to study English
「英語を勉強することは私にとって難しい」
② 副詞
hard は副詞でも使うことができます。副詞では「一生懸命」という意味になります。
英文ではこのように使います。
I studied Math hard. 「数学を一生懸命勉強した。」
なお、一生懸命の反対語は incompletely などになります。
imcompletely の意味は「不十分に、不完全に」なのですが、
不十分にしかやらないってことは
「いい加減」や「手を抜いて」っていうように
捉えることもできます。
英単語 hardly の意味
ここからは英単語 hardly について説明していきます。
hardlyは「難しい」の派生語と思われるかもしれませんが、
そうではありません。
hardly は副詞で「めったに~ない」です。
なお、形容詞の用法はありません。
一般的には形容詞の後ろ -ly が付くことで
意味が同じままで副詞として使えるのですが、
このhardly は -ly が付くことで
意味が大きく変わる単語としても珍しいです。
そのため、hard と hardly では
別の単語として捉えた方がよいでしょう。
英文では次のように使います。
I hardly study English.
「めったに英語を勉強しない」
このhardlyはすでに否定の意味が入っているので、
否定を示すnotをつける必要はありません。
hardly と似た単語では scarcely などもあります。
反対語としては almost や usually などとなります。]
hard と hardly が生まれた理由
そうなると、hard と hardly で
意味の違いが出た理由が不思議になりますよね。
「硬い」を意味する hard は、
もともと形容詞「heard(=hard)」に接尾”-e”をつけた
”hearde”でした。
ここで、語尾に"-lic"が付けられ、
接尾”-e”が付いて”heardlice”という副詞もありました。
これらから”-e”、”-ce”が除かれて
”-i”が”-y”に変わってhardlyになったとされるんですよ。
そして、同じ意味をもつ hardly が
まったく異なる否定の意味をもつ言葉へと
意味合いが変わったんですね。
まとめ
最後に hard と hardly の違いを表にしてまとめてみました。
これからも、他のサイトにはなさそうな記事を作っていこうと思っています。もし作成されている方がいましたら、ごめんなさい。
画像引用元:Pixabay