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【過去記事】大神奈川主義というファシストの欺瞞

ハノイのおしゃぶり内閣では、町田市が神奈川県に併合されました。建前では「住民投票」を行いましたが、その投票者のなかに本当の町田市民がどれだけいたでしょうか?

町田市民を騙る声のデカい活動家が、世論を操作して私たちに幻覚を見せているのです。

ある雑コラを見てください。

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「どうして町田は神奈川じゃないの……?」というフレーズに、うっかりコロッとイカされそうになりますが、そもそも考えてほしいのです。

領土拡張主義の末路を考えてください。かつて英仏は宥和政策を掲げてナチス・ドイツのズデーデン獲得を容認しました。しかしいったい、それで全てが解決しましたか? いいえ、ドイツはさらにポーランドに侵攻しました。

この雑コラも示す通り、奴らが次に狙うは多摩、伊豆なのです。これが神奈川に潜むファシストの陰謀なのです。

負の歴史にノーを打ちましょう。

町田は東京。

変な妄想と陰謀は捨てて、現実を生きましょう。

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ではなぜ、大神奈川主義という欺瞞が私たちを説得し、町田の併合を容認させたのでしょうか。これにはふたつの理由が上げられます。

ひとつは、活動家の存在です。そもそも大神奈川主義というのは、ネット工作員が複垢を使ってインターネットに思想をばらまき、あたかも世論の声であるかのように操作しました。そしてメディアは「町田は神奈川だ」と考えるプロ市民の声のみとりあげます。確かにそう考える人もいるかもしれませんが、そうではなく東京の一員であることに誇りを持つ市民もいます。

例えば新疆自治区におけるウイグル人問題。と西側諸国が主張する何かについて考えてみましょう。ウイグル人というアイデンティティを持って、東テュルキスタンの独立を考える人もいます。そして同様に、中華人民共和国の国民というアイデンティティを持って、自治区の官僚や主席として働くウイグル人もいます。ですが、西側のメディアは前者の声のみをとりあげて、それがウイグル人全体の考えであるかのように描き、後者の存在は黙殺しています。世論誘導です。

日本のシノフォビアなメディアだってそうです。中国で起きた問題はどんなに些細なことでも鬼の首を取ったように喧伝しますが、自称人権先進国で起きた問題──グアンタナモ収容キャンプ、琉球独立運動、フランス人によるバスク弾圧、アイルランド問題──については一切とりあげません。世論誘導です。

これは大神奈川主義についても言えます。わたしたちは声のデカい工作員によって騙されているのです。

ふたつめは、大衆による無思考な態度です。先程指摘したようなことは、多くの人が考えれば気がつくようなレトリックであるにも関わらず、ほとんどの人がその問題点を認知することが出来ません。大衆とは愚かなものだなどという言葉は古今東西言われてきました。古代ギリシャの扇動政治家の登場や、ナチス・ドイツの台頭がそれを端的に表しています。ハンナ・アーレントはアイヒマン裁判でのアイヒマンの悪の陳腐さに驚いたそうです。無思考なビューロクラシー的態度。彼女は後にこのようなことを言いました、「悪とは、システムを無批判に受け入れることである」と。わたしたちは、思考し、この欺瞞と矛盾を認識し、彼らにNOを突きつける必要があります。

町田は神奈川なんて欺瞞だ。ファシズムだ。わたしたち自身の手で王道政治を取り戻すのです。

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