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霧のなか、だれかの足音に勇気づけられる。

「変化についていけない」とだれかが言う。
「先行きが見えない」とだれもが言う。
みんな、未来への漠然とした不安をかかえている。
わたしたちの毎日は、まるで見通しの悪い霧のなかに立たされているようだ。

だけど、見通しが悪ければ前に進めないってわけじゃない。
そんななかでも、勇気ある一歩を踏み出すひとたちがいる。

わたしたちは究極的には「ひとり」だ。
自分の人生は自分にしか歩めないのだから。
だれも、代わりに歩いてはくれないのだから。
でも、だれかの歩く姿、その足どり、足音のたしかな響きに勇気づけられるとき、わたしたちは必ずしもひとりきりではないと感じる。

だから、「霧のなかで、ちょっと前を歩く人の足音」が聞こえるようなものをつくろうと思った。
一寸先もわからない状況のなかで、「えいや」と足を踏み出した、とてもパワフルで、向こう見ずで、とても人間的なひとたち。
そういうひとたちから、一歩を踏み出す勇気をもらえるように。

そして考えてみてほしい。
あなた自身も、だれかにとっての「ちょっと前を歩く人」であるかもしれないということを。
そうやってだれかの一歩が、次のだれかの一歩につながって、次世代というものができていくことを。

あなた自身が、次世代のにない手であるということを。

「次世代の教科書」シリーズ、本格始動します。


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