結婚について本気出して考えてみた〜休日の手料理。私だって不安だ〜

休日。自宅に彼を招いて手料理を振る舞った。
献立は手羽元と大根の煮物、茶碗蒸し、板わさ、青菜と油揚げの炊いたもの、イカ塩辛の炊き込みご飯、ホタテの稚貝の味噌汁。彼が買って来てくれたえんがわのネギ塩和えと鴨のスモークも食卓に並んだ。

オトコをオトすなら胃袋を掴めとよく言うけれど、私はそこの修行が足りないんだろうか。まだ、私は彼にプロポーズされていない。

ここ半年ほど仕事にかまけてろくすっぽ自炊をしていなかった。彼が買ってくれた蕎麦猪口も今夏まだ1回しか使っていない。なんとか器を使いたかったので、茶碗蒸しを中心に献立を考えた。彼が好きな土鍋の炊き込みご飯と味噌汁は外せない。

器が好きで、豆皿とお猪口を集めている。際限なく増えてしまうので、お猪口は旅先でだけ買う。折角手に入れたものは使わなくては勿体無い。そんなわけで、自然と品数が増え小皿料理が多くなった。以前は大皿料理ばかりだったのに。ただ、少しだけ作るのは不経済だし難しい。だいたい食材を使いきろうと思うと2人前以上になる。小分けにすると、どうしても余りが出る。

そんな丁寧なご飯も休日だから出来たこと。平日の夜はだいたい外で済ませてしまう。仕事柄会食も多い。たまに休日自炊した残りをお弁当で持って行くことになる。だが、外周りやランチミーティングの日などお弁当を持って行く訳にもいかないこともある。

こんなことで、結婚したら、いや同棲したらどうなるのだろう。フルコース料理は無理だとして、ワンプレート料理だって作れる自信もない。ふたりとも食べ歩くのが好きなので普段から外食が多い。たぶん、ふたりともあまり節約に勤しむタイプではないからだろう。

私も彼も一人暮らしが長いから、自炊くらいはできる。料理が得意かと言われると、そうでもないけれど、嫌いと言うわけでもない。

共に暮らせば、なんとかなるものなのだろうか。早く帰った方が料理を作って待っていたり、一緒に夕食を摂るために仕事を早く切り上げて帰ったり、するんだろうか。

他にも不安はある。テレビを点けっぱなしで寝ないと安心できないと言う彼。音があると気になってしまって眠れない私。喫煙者の彼と嫌煙家の私。

彼は二十数年間一人暮らしをして来たわけで、いまさら他人と暮らせるのか不安だと言う。もちろん、他人と暮らせるかなんて、私だって不安である。不安のかたまり。不安だらけだ。
でも、不安だからといって諦めるより、不安だからこそ、彼とだからこそ、踏み出してみたい。私はそう思う。そう思うけれど。彼にもそう思ってもらえる日まで、私は待たなきゃいけないんだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?