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家族について本気出して考えてみた〜子宮と頭で考える④*産婦人科系の病気について記載あり〜

私はごく一般的なアラサーの既婚女性。
子供はまだいない。

実は、以前受けた子宮検診の結果で、要再検査の結果が出た。
子宮頚管炎が起きており、まずはその治療が必要とのことで、膣錠を処方された。これはズバリ、膣に直接錠剤を自分の指で入れるというものである。
お恥ずかしい話だが、私は自分の膣に指を突っ込んだことがなく、これは過去の経験(申し訳ないが今回は割愛させていただく)からも、私にとっては、とても、恐怖なことなのである。これは同じ女性でも理解し難いかもしれないことなのはわかっている。が、「なるべく奥までぐいっと」挿れることは、それはそれは、なかなかハードルが高いのである。

あまりにも怖い、という話を夫にしたところ、「もしかしたらコンタクトを入れたり外したりする感覚に似ているかもしれないね」ということになった。私はもう何年もコンタクトを装着しているので慣れたものだが、先端恐怖症のこともあり、初めてコンタクトを装着する練習をした時は時間がかかりまくって、眼鏡屋の店員に「そんなにできないならコンタクトは売れません。やめたら?」と言われたほどである。
夫はコンタクトにしていた時期もあったそうだが、私が知り合った頃にはすでにメガネ生活に慣れ親しんでいた。

とにかく、膣錠の処方を聞いた時の私の顔は、ハプニング映像大賞に出せたんじゃないかなと思う。もし映像を撮っていたらね。

癌化していますね、と言われることは覚悟していた。
まさか、膣錠が出てくるとは思っていなかった……。

実は私はハイリスクHPVに感染しているらしく(以前医者からちゃんと説明を受けた気はするが記憶は曖昧である)、以前から子宮内膜症を持ち、体癌疑いもあり、定期的に検診を受けている。
一般的にHPVは誰しも感染しうるもので、1〜2年で消滅すると言われている(あまり医学的なことを専門家でもない私が説明するのも違うと思うので、あくまでこれは個人の一つの思考だと注意していただきたい)。だが、私の場合は何年も、要経過観察との結果が出ており、この子宮がん検診の際に内視鏡検査では「子宮の状態はだいぶ良くなっている」とのことだった。体癌疑いは、もしかしたら剥がれ落ちたかもれない、と思っていたところ、子宮頸がん検査で引っかかってしまった。
もらった検査結果では、専門用語の英語混じりで細かくいろいろ書いてあったが、医師は「再検査の必要がありますが、様々な要因が考えられますので、まずお薬を出しますからまた2週間後に来てください」と、膣錠の入れ方の説明をしてくれた。それ以上は私も聞かなかった。

インターネットは恐ろしいものである。
専門用語や学術論文など、調べればすぐに拾えてしまう。それが全て正しいと鵜呑みにする気はさらさらないけれど。

全てではないし低い確率だと医者は言ったが、ハイリスクHPVの感染が持続すると様々な病気が引き起こされるそうだ。これまでの子宮頸がんの前例として多いパターンは、ハイリスクHPVの感染が持続した後、前癌病変を経て癌化しているらしい。

若いうちは癌が進行しやすいので、私はいざという時、早期発見早期治療に取り組めるように定期検査をきちんと受けてきた。
なので、このまま癌化していたとしても、私は覚悟はしてきたことだし、早々死にはしないから、生きていかねばならぬというのがつらいところではある。正直。
治療に耐え、それでも生きねばならない。

ここ最近の自律神経の失調ぶりや、不正出血の多さ(量・頻度共に)などを考慮すると納得の要再検査判定である。
そして、ここまで読んでくれた方には心配をおかけしたかもしれず恐縮ですが、今の時点では、まだ「癌」だと確定していないんですよー。てへぺろ⭐︎これだけ深刻ぶっておきながら、何もナカッタヨー!ということだって大いにあり得るのだ。

目下の懸念は、夫とのことである。
私の自律神経失調が長引いているのも、今回の検診結果も、彼にはプレッシャーがかかっているのかもしれないと思う。

どんなに外で飲んで帰ってきても、翌日仕事が待ちかまえていようとも、帰宅後のナイトキャップがやめられない。ベッドの中で何度、氷を入れて酒のキャップを開ける音を聞いたことか。

遅刻することも泥酔して嘔吐したり誰かに迷惑をかけたりすることも、今のところない。多分。
ただ、私の体がつらい時に飲み歩いて帰宅が遅い、のは、正直心細い。
それだけ私のことを心配してくれているんだなと思うが、飲みに行ってきていい?という彼を笑顔で送り出しているのは私自身なのだ。

朝、起きてまだ彼がベッドにいる時にリビングのカーテンを開け、お湯を沸かす。そして、氷の減り具合とウイスキーあるいは焼酎の減り具合、そして瓶缶ゴミが増えていないかチェックする。ついでに彼が深夜に食べたであろうものをゴミから推察する。時々わかりやすいくらいシンクやリビングが荒れている時もある。私が顔を洗っている間か自分のハーブティーを淹れている頃ぐらいに彼が降りてくる。

最近、朝食を食べないので用意しなくなった。
私はハーブティーをゆっくり飲み、小さなチーズをひとかけぐらい食べてから薬を飲む。
つらい時は体力気力を振り絞って彼を見送ったらベットに逆戻りである。
あるいはトイレにこもってしまうことも。

仕事ができていない、そのことにとても悔しいと思う気力もぜんぶお休みしている。仕事を休むことはとても勇気がいる。少なくとも、私にとっては。
こんなことで、座っているだけでフラフラしてしまう自分は情けないが、できることもあるので、少しずつ、ゆっくり、こうして記録をつけている。

家族を持つということは、自分の世話だけでなく、自分と共に暮らす家族のケアもしなくてはならない。わかっていたことだが、自分だけのペースでは生きていけない。
嬉しいことだが、やりがいがある、ありすぎる。

あまりこういったことを大きな声では言えないので、知人に体調不良が続いていることを心配され、うまく説明できないでいたところ、「私はあなたを健常者だと思っていいの?」と言われたセリフが忘れられないでいる。





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