結婚について本気出して考えてみた 〜ついに結婚相談所に入会した件〜

今月、結婚相談所に入会した。

私には恋人がいるのに。別れたわけでもないし、恋人のことが嫌いになったわけでもないのだが、嫌いになれたらよっぽど楽だったのではないかと思う。

紆余曲折あって、初めて恋人の年収を知ってしまった。

想像どころか、私の手取額よりも低い金額だった。

あんなに美味しい店に連れて行ってくれて、クリスマスや誕生日には素敵なジュエリーをプレゼントしてくれていたのに。

どうやら借金はないようだが、正直、萎えた。私より一回りも年上なのに。

収入はその人に対する周りからの評価の一つだと思うから私より年上なのだから私よりは稼いでいて欲しかった。なにより、私と付き合って一年半あったのに、その間にその年収について対策を講じていなかったことに萎えた。そして恋人の仕事に対する考え、人生設計の甘さに対して萎えた。

そんなわけで、恋人との交際はペンディングにしたまま、結婚相談所に入会した。

今の恋人は顔でも金でも選んでいない、なら、徹底的に顔と金でいいと思う人と出会ってみようと思ったからだ。そうやって選んだ人のほうがうまくいくんだろうか。そもそもそんな人と出会えるのか。

プロのヘアメイクもつけてお見合い写真を撮った。本籍地の役所に問い合わせて独身証明書も、年収証明も提出した。いよいよ結婚相談所の活動スタート!

さて、結婚相談所に素敵な男性はいるのか。結婚相談所とは自力で結婚できない人たちしかいないんじゃないか?

正直、プロフィールを検索してみればイケメンだなと思う人も多摩川で砂金を見つけるほどの割合でいる。そんな、いいなと思った人にお見合いのリクエストを出す。相手がこちらの釣書を見てお見合いしてもいいですよと言ってもらったらやっとお見合いにこぎつけられて、そこで意気投合したら「交際」が始まる、らしい。この「交際」はあくまで仮の彼氏候補みたいなもので、複数と「交際」することを推奨される。そのあいだにもいいなと思った人がいたらおどんどん見合いをする。さらには月2回まで無料になるのでその運営会社が主催する婚活パーティーにも参加する。

こうして成婚を目指すわけだが、まずはたくさんの人に出会って話をしてみないと始まらない。

のだが、私は早速6人にお見合いのリクエストをして4人からお断りをされた(2人は返事がまだ保留になっている)。しかもお断理の理由は、半分が趣味や価値観の違いで、半分が写真の印象である。専任のアドバイザー曰く、このリクエストは10人に出して1人からOKをもらえればいいほうらしい。なんと。

少し話がずれるが、20代半ばの頃、友達に誘われていわゆるお見合いアプリを始めた。自撮りの写真とプロフィールを登録すれば、たくさんの男性からのイイネが届いた。たくさんのイイネは私の承認欲求を少し満たしてくれるものだったと思う。

だから、数あるお見合いアプリの中で違うアプリに手を出した。

新しくアプリで加工した自撮り写真とプロフィールを登録する。たしかに男性からのイイネが届く。が、ハイソサエティ向けのアプリでは完敗だった。最初は賑やかだった通知も、あっという間に鳴らなくなった。マッチングしたところでメッセージが届かない。写真が悪いのかと思うが、加工しようにもそもそも自撮りなんてさっぱりしなくなってしまったので、自分が可愛く撮れている(あるいは加工できそうな)写真が本当にないのだ。

30代になって、私は可愛く写真に映る努力をしてきただろうか、と自問してみる。否。

そしてアプリを使って出会ったところで、果たして真剣交際に至るものだろうか。私の場合はいまのところ、楽しく飲みに行ってそれでおしまいである。「断るにも会ってみたらいいひとかもしれないし、でもやっぱりとりあえず」で会ってみたひとはやっぱり「それなり」だし。私がいいなと思っても会う段階までこぎつけないひともいる。マッチングアプリは普段出会えないひととの出会いの可能性を広げてくれるし、すごいなと思う。それをうまく使いこなせない私の力不足なのである。

私は未来の旦那様にちゃんと出会えるのだろうか。時間軸とかずれてないだろうか。もしくはもうすでにちゃんと出会っているのかもしれない。

そう思っていると、ペンディングにしていた恋人からの着信が鳴る。

恋人のことは大切に思っている。彼以上のひとはいなんじゃないかとすら思う。これは愛?情?

わからないから、他のひととたくさん会ってみて決めようと思う。もしかしたら彼以上のひとはいないと思い知らされるかもしれない。

そうすれば、あの時他のひとも見ておけばよかった、という後悔はせずに済む。

そうこうしているうちに、折衝ごとにとことん弱い私は、年末彼のご実家に行くことになってしまう。

さてさてどうなる!?

 

私には恋人がいる。プロポーズはまだない。

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