初心者Pが考える パラコレ冬優子の見た夢について(TRUEENDネタバレあり)
はい、早速2つ目のnote執筆です。今回はパラコレ冬優子についての感想というか、ちょっとした考察(?)を話していこうと思います。
まあ考察と言いましても、まだシャニマスに触れて半年しか経っていないこと、三文ノワール未所持(その他pSSRは所持)なので、冬優子に対しての解釈が他の考察者さんより甘いというか、浅いものかもしれません。ですので、新人Pが今まで見てきた黛冬優子とパラコレ冬優子(冬優子が夢で見た冬優子)について思ったことを書いていこうと思います。
まず、私のパラコレ認識は
「有り得る未来」ではなく「有り得た未来」
です。分かりづらいと思いますが、何となく理解していただけると思います。絶対に起こらないとはいえなかったけれど、それでも辿り着くことのなかった未来。「もしも」があった世界。寧ろ「もしも」を前提として構成された世界線かもしれない。私たちがプレイしているアイドルマスター シャイニーカラーズの正史では無い未来、と捉えています。だからといって「なーんだ!じゃあ気にする必要ないな!」とか「運営まじで悪趣味だな…」とか、そんな簡単に処理すべきものでもないですし、処理できないものだと思います。私自身、今回のパラコレ冬優子で脳と情緒を無事ぶっ壊されました。
パラレルコレクション 黛冬優子を通して感じたのは、やはり黛冬優子にとってプロデューサーがどれほどかけがえのないものだったのか、ということですね。このパラレルは「アイドル界でトップを極めた者が、突如としてアイドルを辞めてしまった」という映画を、活動の参考とするためプロデューサーと見に行く約束をしていた冬優子が、映画のことを色々調べてたせいで見てしまった夢、として語られています。
はい、パラコレ冬優子の世界線は夢オチでした。
まじでよかったです。…と言っていいのか?という人が結構いらっしゃいましたが、私はよかったでいいと思います。いくつか理由を挙げましょう。
まず一つ目の理由は「くだらない夢」と冬優子が発言していることです。言葉の文面通りに受け取るな、と考察勢の方にお叱りを受けそうなとこですし、私も作品を楽しむにあたって、書いてある言葉をそのまま受け取るだけではいけないと思いますが、この言葉は信頼して大丈夫だと思います。皆さんの中で経験された方も多いと思いますが、本当にひとつの物事に集中している時、調べ物を行っている時って、ほんとに夢まで侵食してくるんですよね。実は私が今現在そうなんです。ハーフアニバを迎えたシャニソンの鬼イベント「シャニソン Pカップ(仮)」の冬優子トップ10を狙うため、1週間近くイベランしているのですが(執筆時、冬優子部門5位)、ここ数日、毎日夢の中でもイベランしてるんですよ…。ランキングの上下を確認する場面が夢に出てきたり、回るための石がなくなって課金する場面が夢に出てきたり…。まあ、そんな感じで日常生活に密接なものって本当に夢に強く作用しますので、冬優子が色々調べていたせいでそういう夢を見てしまった、と言うのは信頼出来る発言だと思います。もちろん冬優子の深層心理に「アイドルではない黛冬優子」「女優として進む道がある黛冬優子」があることが表面化した結果というのも、もちろん一理あると思います。寧ろ、冬優子としても向き合うべきものですのでこれを考慮せず、考えるというのはいただけませんね。
2つ目の理由は、黛冬優子と言う女性は、人間は、アイドルは、そんな無責任な存在ではないから。です。まあ、冬優子だって歳を取れば考え方もかわる、とか今のままではいられない、と言うのは全くもって同意なのですが、少なくともパラコレ時空の冬優子のような後悔にまみれた選択を、冬優子がするとは思えないのです。283プロを去る理由としては「プロデューサーに負担をかけてしまうことに後ろめたさ、罪悪感を感じてしまった」とか「アイドルとして挫折してしまった(パラコレ時空でトップアイドルだったのであくまで例え)」とか「ストレイライトと喧嘩別れをしてしまった」、「ユニットの方向性の違いで解散した」とかが考えられるんですけど、まじでよーく考えてください。
冬優子がこれらの理由でアイドルを辞めると、283プロを離れる決断をすると思いますか?
否です。絶対に否です。仮にそれらの困難があったとしても、黛冬優子は絶対に乗り越えるはずです。押しつけになってしまうのでしょうか?しかし、黛冬優子は強い人だと思うのです。彼女はプロデューサーの共犯者で、ストレイライトのリーダーで、ファンを騙し続けるアイドルなのですから、どれも黛冬優子がアイドルを手放す理由にはなりえません。本当にどうしようもない理由、プロデューサーとかストレイライトとか家族が人質に取られてるとか、どうしてもお金が必要でアイドルよりも儲かる女優業に専念するようになったとかならまだ分かるんです。それで冬優子が後悔しながらも283プロを、プロデューサーの元を去るのは考えられますが、パラコレで描写されている冬優子はそのような背景があるとは思えません。少なくとも「空が狭く感じる」「充実していた瞬間を振り返ってしまう」「私たち(冬優子とプロデューサー)はこれでよかったのよね?」とそんな考えをしてしまうような理由にはなりませんし、冬優子がそうなってまで選ぶ選択はないと思うのです。
では何故、パラコレ世界線の冬優子はアイドルを辞めてしまったのか?私の出した結論は、
そもそも理由なんて最初から存在しない。
です。パラコレ世界の冬優子がアイドルを辞めた理由なんて鼻から存在しないのです。まあメタ的な話をすれば、パラコレのシナリオを書く際にある程度の設定や流れ、理由付けはされてるのかもしれませんが…、ともかくパラコレ世界と言うのは「もしも」ありきで構成されているのです。少なくとも黛冬優子に関してはそうであると言えます。私たちが見る夢というものは、大抵脈絡が無いものだと思います。たまにありますが、基本的に時系列だとか、物事の順序だとか、流れとかは存在せず、ハチャメチャで支離滅裂です。「ただその場面」だけが夢に存在します。例えば空を飛ぶ夢を見たとしましょう。貴方は何故飛べているのか、なぜ空を飛んだのかとかいちいち理由を考えますか?友だちと焼肉を食べに行く夢を見て、なぜ焼肉を選んだのか、とかなんで焼肉を食べに来たのか、とかいちいち理由は存在しますか?説明はありますか?ないんです、そんなもの。だから冬優子の見た夢は有り得る未来が描写されましたがあくまで「夢」として描写されたため、冬優子がアイドルを手放す過程が描かれませんでしたし、私達も想定出来ない、出来たとしても理由がつかないものになっているのです。
3つ目な理由は、いや、流石にシャニPがそう簡単に冬優子を手放す訳ないだろと言う私のただの願望です。まあ、これもちゃんと理由として機能しますがね。シャニPのスタンス上、冬優子の幸せを考えてならゴーサインを出すでしょうが、上記した通り、全く幸せそうでない冬優子の未来を、シャニPが後押しするとは思えません。シャニPを納得させられる理由が存在したとも考えられません。そうなりゃ喧嘩別れでしょうが、それも解消せずに離れ離れになるなんて流石に有り得ません。それこそシャニPはそんな無責任野郎ではありません。そもそも他所属アイドルのルカにあそこまで構ってたプロデューサーが、所属が変わったとは言え、元担当のアイドルを見つけて避けるようにして、「頑張れ」の一言だけ添えると思いますか?いやー、ないでしょ流石に。少なくとも冬優子もふゆもよく知るプロデューサーが、今の冬優子が辛い思いをしている、少なくとも後悔を滲ませているのに気づかないはずがありません。それこそプロデューサーは冬優子を看破した実績があります。「そうじゃないかと思ってた」と今まで完璧なふゆを演じていた冬優子を見破っていた彼が、そんな無責任な言動をとるとは考えられません。
「あんたに私がいらないならっ……!どこに生きる意味があるっていうのよ…!」
と言う台詞から始まった冬優子のパラコレコミュもやはり深読みする必要はないと思えます。ぶっちゃけ舞台装置でしかありません。最初に我々の心臓を刺し穿つ死棘の槍するためのものでしょう。投げボルグなので何とか致命傷で済みましたが、プロデューサーと何かあったのでは…!?と深読みさせるためだけのものだと思って良いでしょう。いや、だってさ、
言うわけないだろう!そんなことを!俺たちのプロデューサーが!!!!
いや、仮に言ってなくて、冬優子が深読みしてしまったとしても、そんなこと言われたPが弁明しないはずがありません。だってあいつ「仕事のタスクとしてじゃなくて、楽しみにしてた」つったんですよ?TRUEENDで。冬優子との映画デートを楽しみにしてたって、ちゃんと言葉に出してるから冬優子も呆れつつ、TRUEENDも円満に終わりました。プロデューサーはちゃんと言葉に出すのです。思っていることを、少なくとも必要な場面では、言うべき場面では。まあ、そういうこともあって、冬優子がどうであれ、プロデューサーが冬優子を手放すなんてことはないと断言できますし、これも十分な理由になるのでは無いでしょうか?
ということです。2つ目の理由であらかた結論を書きましたが、私が冬優子のパラコレTRUEENDを読んで、あー、良かった…!本当に良かった!!と思えたのはそういうわけなのです。間違いなくハッピーエンド…とまでは言えないにせよ、バッドエンドなどでは断じてありません。メリバでもないです。そう感じてしまうのは、やはり未来という不確かなものを、夢という断片的な情報によって描かれていた為、不穏に感じてしまったのが大きいと思います。だからどう気持ちを処理すればいいのか、素直に受け止めていいものなのか…と思ってしまうのです。ですが、あれば夢なのです。間違いなく。そして私たちはその夢を知りました。あったかもしれない未来を、もしもの話を知ってしまったのです。知ったからには全力で回避しなければなりません。アイドル黛冬優子のこれからの為に、幸せの為に、私たちはプロデュースをしていく必要があるのです。
またも長々と、まとまりのない文章で申し訳ございません。前回パラコレの受け取り方、のようなものを書いておりますのでよろしければ合わせてお読み下さい。ここまでの御清覧、誠にありがとうございます。